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海外の旅のしかた ナポリ・カプリ島編2(旅行担当 研究委員 斎藤正洋)

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入口が本当に小さく、オールで漕げないので、”青の洞窟”へは、岩に張ったチェーンを船頭が腕で引っ張って小舟を洞窟に引き入れます。実際に洞窟の中に居られるのは、奥まで行って一周して帰る約4分くらい。入場料が4.5ユーロ、ボート乗船料が8.5ユーロにしてはかなり短い時間です。

ツアーに参加しているのでない限り、旅で起きる良いことも悪いことも、全て自己責任です。だから、ちょっとしたことでさえ冒険になってしまいます。なので、ちょっとしたことでも楽しくなってしまうのです。この自由と自己責任が旅の本質的な楽しみです。

なんとなく、ちょっと”港~青の洞窟”のビジネスを考えてみました。一人17ユーロ×25人=425ユーロ、おおむね55,250円。一日2往復で約11万円。月20日営業で220万円。燃料代・組合費・その他の経費を5割以上、利益率を45%としても100万円程度。

ちなみに小型ボートの船頭さん。基本的なボート乗船料が8.5ユーロ。一回に小舟に乗せる人数が平均3人。25.5ユーロ。1回の乗船時間は、洞窟の中は約4分くらいでした。洞窟内に長く居ようとすると、船頭さんに10ユーロくらいチップを払うと、2分くらい長くしてくれます。結構高いです。

一時間に2組できたとして、51ユーロ/時。1日6時間の実労として、306ユーロ=約4万円。経費が3割として、残額約28000円。実働20日で56万円。年収650万円。海の男、なかなか良い商売です。

そんなあっけない青の洞窟体験をした後に、またバスで戻り、断崖のアナカプリの街でのんびりしました。

カプリ島には、断崖の上に二つの町があります。一つはカプリ、もう一つはアナカプリです。アナカプリの方が比較的広く、静かです。例えるなら渋谷と青山の違いです。

予定を埋めたから、いいものが見られる訳ではない

なんとなくナポリについて、せっかくだから青の洞窟に行こうと思い立って、カプリ島に来たわけですから、行きたいところなんて決めていません。とりあえずバス停に貼ってあった観光マップを見ました。

目に飛び込んできたのはサン・ミケーレ邸。確か以前ガイドブックを見たときに「昔の小説家が建てた断崖の別荘」とか書いてありました。なんとなくsaint micheleという、響きも気に入りました。

見当をつけ歩いていくと「サンミケーレはこちら」という看板が時折ありました。たぶん、かなり人気のところなのだろうなと期待感が高まります。

で行ってみたら、それは博物館で8ユーロの入場料なのです。結構高いなと思いました。見るだけで8ユーロです。ちょっと入るかどうか迷いました。青の洞窟への船代がもったいないと思うのですから。

でも実は、こういう時の迷いは、楽しんでいたりします。入ってみて素晴らしかったら得した気になります。つまらなかったらお金を取られた気になります。自分に見る眼があるか、ちょっとした賭けです。

そして、個人旅行では、そんな小さな賭けが次から次へと続きます。旅での決断・判断はものを見る眼、人を見る眼、時間を読む力、値段交渉などなどいろいろな要素が磨かれます。すぐに慣れてきてだんだん勝てるようになります。それが旅慣れるということです。

ちょっとした失敗を嫌がり、ちょっとした損を嫌がって、旅の一番面白いところを試してみない人たちも多くいます。これがもし人生であったらどんなにもったいないことでしょう。

実は、旅のこうした賭けは、人生で新しいことにチャレンジする習慣を身につける、最適な練習になりえます。

結果として、サンミケーレ邸はどうだったか……。これまで見た別荘で、最も美しい……そして本気で1週間くらい住んでみたい場所でした。こちらに旅写真を掲載しています。写真でご判断ください

Masahiro Saito カプリ島 イタリア – 撮影・斎藤正洋

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