自分史を活用してセカンドライフを楽しもう(自分史担当 研究委員 高橋誠)

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先日、NHKの「ゆうどきネットワーク」で、「セカンドライフの上手な歩き方」について特集していて、セカンドライフで自分の居場所を見つけるための有効な手段として「自分史」が取り上げられていました。

その特集の中で、最近「自分史の書き方」という本を出版されたジャーナリストの立花隆さんがビデオ出演されていました。

立花さんは、数年前に立教セカンドステージ大学で、シニア世代を対象にした自分史の書き方の授業を担当されていて、自分史を書くことがセカンドライフを始めるために大きな意味があり、自分史には自己の再発見という側面があり、書いてみるとそれ自体が面白く、かなりの人が書くこと自体の魅力に目覚めるという話をされていました。

実際に立花さんの授業を受けて自分史を書いた方々の例を紹介していましたが、大手電機メーカーで半導体の営業をしていたという方は、自分史を書いたことで、今まで気づかなかった人生の側面を見つけることができたそうです。

自分は意外と人生の路線・レールの上をひたすら走ってきたのだと気づいて、今まで知らなかった人生をのぞいてみよう、今まで会ったことのない人に会ってみようと思い、社会人向けの講座をいろいろ受講するようになって、この歳になって知識を得て理解することの楽しさがわかったとコメントしていました。

また元小学校教師だった女性の方は、定年退職直前に、問題をかかえた6年生のクラスの担任になって、子どもたち同士のトラブルに対処できなくなり、1週間学校に行けなくなるほどで、その後はなんとか復帰して退職まで務めたそうです。

そういう経験をしたことで、定年後の第二の人生に何をやればいいかわからなくなったそうですが、その後、立花さんの自分史の書き方の授業を受けて自分史を書いたことで、教師を志してきたときの気持ちを思い出し、自分が子ども好き、人好きであり、人と話をして、共感したり、支援の道を見つけたりするのが好きだったという自分の原点を再発見できて、現在はボランティアで子どもたちへの学習支援、読み聞かせ、教育相談などの仕事をしているそうです。

私は、昨年の8月、ITmediaエグゼクティブという組織の勉強会に、講師として呼んでいただいたときに、セカンドライフを考えるために自分史をどう活用するかをテーマに話をしました。

ITmedia エグゼクティブ勉強会リポート:意外に楽しい自分史づくり
――平均寿命80歳以上の今セカンドライフを考える

まさに同様の内容がNHKの番組で取り上げられていたのでうれしくなりました。

ぜひ中高年の方々に、セカンドライフをよりよく生きるために自分史を活用してもらえたらと思っています。

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