家の中で楽しむサイクリング(その3)「記録と記憶、脳の活性化」(世話役 木下敬史)

記録と記憶

さて、サイクリングをする前に下調べする面白さについては「観光」、「計画」で述べました。戻ってきた後の楽しみ方に「記録と記憶」があります。ヤフーの「ルートラボ」のように便利で無料のソフトを使えば、自分の走ったコース(これから走るコースも可)を地図上で表示できるだけでなく、ルートの縦断(道沿いの登り降りの断面図)も自動的に描いてくれます。また、スマートフォンを持っていれば、自分が走ったGPSの位置データを取得できるので、それを地図上で表示することも容易です。グーグルマップスも地図上にルートを表示することができる無料のソフトです。

その他にも、楽しいツールがたくさんあります。撮った写真は、マイクロソフトの「ムービーメイカー」(無料)などを使えば、BGMもつけて紙芝居的な動画を作成できます。結構楽しめて、感動的です。その気があれば無料でユーチューブにアップしてはどうですか。よくテレビ番組でバンジージャンプをする人が頭に付けたカメラの映像を見ることがありますが、今や小さなスポーツカメラも手ごろな値段で手に入れることができます。カメラを体や自転車に付けて撮影した移動中のダイナミックな動画を楽しむこともごく普通のことなのです。

記録の道具は様々

記録の道具は様々

こんな「記録」が蓄積されれば、やった感とともに鮮明な記憶が残ります。いろいろな機会に友人や親戚などに披露して、ちょっとした自慢話をしてはいかがですか。

千葉大学大学院工学研究科の大武准教授は、認知症の予防法として「共想法」という方法を提案されています(TBSテレビ「夢の扉+2014年2月9日放送」)。「共想法」では、シニアの参加者が各自写真などの画像を用意して話題を提供し、それについて発表するとともに皆で会話をします。このプロセスが認知症予防に対して効果があるとのことです。私たちが画像として記録・記憶し、それを媒介として人と交流することは、楽しみであるだけでなく、脳を活性化する上でも有意義なことと考えられそうです。

ぜひ皆さんも、走るだけではなく、家の中にいる時にもサイクリングを大いに楽しんでみてください。

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