79才のMさんは毎日が新しい発見と感動の日々
私が取材させてもらったMさんは現在79才とのこと、確かにそれなりに髪は白く、顔にしわも見られるが、若々しく肌の艶もよい。何しろ目が輝き声もはきはきと元気な声でテンポよくお話しされる。お世辞抜きに10才は若く見える。
「Mさん、どうしてそんなに元気で生き生きされているのですか?」とお尋ねしたら、「私は10年前から学ぶことが楽しくて仕方がなくなったのです」とおっしゃる。
「どんな勉強をされておられるのですか?」と重ねて聞くと、以下の多分野にわたる勉強ぶりを楽しそうに話してくださった。
市が主催する生涯学習講座に参加したのがキッカケで
10年前友人に誘われて「寿大学」に参加したら、今まで聴いたことがなかったようなジャンルの話が新鮮で、もっといろんなことを知りたいと思った。面白い楽しいお話だけでなく、参加者の中でお友達もできたのがうれしく、続けていろいろな講座に通うようになった。
テレビを見ながら、感じたことをメモする習慣を
以来テレビを見ていて、新聞を読んで、気づいたこと・感じたことがあったら、すぐその場でメモするようにした。(なるほど「落書きのように見えるメモや新聞記事が張りつけられた何十冊ものノート」をMさんが見せてくれた。多種多様な分野のことが書かれていた)
・「人知れずとも 我が良心これを知る」(金言)
・H,24.10.8山中伸也教授ノーベル賞受賞決定50才凄い!日本人の誇り、嬉しいです。
I・P・S細胞研究、I人工P多能性S幹細胞、再生医療・治療薬の開発、病気のメカニズムと解明に期待大きい。
・「一つの事の終わりは終わりではない、新しい事の始まりである」一日に一つの新しい事を学ぼうと心がけている。
・次のページには「焼きナスとピリ辛スープ」「大和芋の蒸し物」の作り方がびっしり書いてある。
・「IMF会議」世界経済危険な段階。ギリシャから発生した財政危機が欧州全体へも。
・「高校講座」地球と月と太陽の関係 「英語講座」英単語と日本語訳がびっしり。
「小倉百人一首」を書いて覚える、声を出して詠んで覚える、が中々すっと浮かんでこない。アイウエオ順に書いて見た。覚えたい。声を出して詠む。
“あしびきの 山鳥の尾のしだり尾の ながながしき夜を ひとりかも寝む”
ノートにはまだまだたくさんのことが鉛筆で書いてある。次回もMさんのお話を続けたい。