定年後、妻と仲良くするためのコツ!(日本元気シニア総研 代表 富田眞司)

日本元気シニア総研代表の富田眞司です。団塊シニアのリタイアで退職シニアが増えています。でも、退職直後のシニアがすんなり、家庭に入り、夫婦でうまくいくとは限りません。それには男性と女性の立場に大きな差があるからです。

仕事人間の男性は無趣味、退職を目的に働く、地域に溶け込めない

定年前の多くの男性は、仕事人間です。無趣味で夫婦の会話もほとんどありません。夫は仕事で疲れて帰宅すると、奥さんとの会話は、たった3言、「風呂」「飯」「寝る」といわれるほどです。そして、定年で仕事から早く会社から離れたいと思う人も多く、定年後の地域社会に溶け込めないのが実態です。たとえ地域デビューして、町内会に参加しても、隣に着席していた他人の奥さんについ「お茶」と、会社で秘書に話すように、上から目線で命令してしまい、大変ひんしゅくを買い、2度と町内会に参加できなくなる人もいます。会社を辞めても、名刺と肩書きがないと生活できない人がたくさんいます。

女性は元気で自立、自宅は自分の城、亭主と一緒にいたくない

一方、女性は、早くから自立しています。毎日、帰宅が遅い亭主なしでの生活をエンジョイしています。「亭主元気で留守がよい」という昔話題になったCMそのものの暮らしをしています。亭主の定年で、亭主が自宅にいることに対する心配も含め大きな課題となっています。亭主と一緒にいたくないために、パートにでる主婦、離婚を考える主婦などもいるようです。 1409teinen1

50代から悩みは始まる 〝定年夫〟と向き合う 妻たちの本音

そんな中、『婦人公論』2014年9月22日号の特集で「50代から悩みは始まる“定年夫”と向き合う妻たちの本音が特集されています。たとえば、この特集には、定年退職した夫にストレスを感じる人が9割近くもいるという結果が掲載されるなど、男性が気づかない女性の心理がうまく特集されています。ご興味があるかたは、ぜひ購読ください。  

妻と仲良くするためのコツ!

では、定年後に妻と仲良くするためのコツについて提案します。 1. お互いに相手の立場を考え、思いやることです。 自分目線だけで考えないことです。仕事人人間の亭主と、家庭を守ってきた奥さん、定年前はうまくいっていたものは、定年で一緒になるとうまくいかないのは、自分目線で考えるからです。第一生命経済研究所から「配偶者理解度チェック」を出していますが、あなたはこの質問に何問正解できますか。 ★第一生命経済研究所から「配偶者理解度チェック」 (1)相手の趣味は? (2)相手の好きな食べ物は? (3)相手が 今、一番欲しがっているものは? (4)相手の仲が良い友達を3人あげて? (5)相手の最大の関心事は? (6)相手の良いところ、好きなところ3つあげて? 多くの方は意外と回答できないと存じます。結婚生活40年もの間一生にいるのに、ほとんど相手を理解していないことがわかります。 1409teinen3 2. 亭主は、なるべく外出することです。 ずっと家庭にいた亭主が奥さんの城である自宅にいることが、奥さんにとって心理的な負担となります。自宅に亭主がいること自体が問題といわれても亭主には理解できないかもしれません。でも、自宅に亭主がいることが奥さんの大きなストレスになるもの事実です。それを解決するには、亭主はなるべく、外出することです。そのためには、行く先を見つけることです。仕事、ボランティア、勉強、遊びなど、何でもかまいません。家から出て人に会い、話したり、学んだり、教えたりすることが、脳の活性化につながり、認知症予防にもつながります。 3. 夫婦の会話を増やすことです。 相手のことが理解できていない現状を打破するてっとり早い方法が夫婦の会話を増やすことです。家族のこと、季節のこと、マスコミの話題、何でも話すようにしましょう。夫婦の距離感が縮まるだけでなく、会話することで仲良くなれます。 4. 相手を褒めましょう なかなか話のきっかけがつかめない場合、相手を褒めるという方法をお勧めします。何を褒めるかが見つからない場合は、相手をよく観察することです。長所があればそれを褒めましょう。短所が気になるならそれを逆手にとって褒めるという方法もあります。実際に欠点ばかり指摘する奥さんに、亭主がそのことを逆手にとり、「あなたは素晴らしい。いつも私の気になる点を指摘してくれる」と褒め、もっとほかにあれば、ぜひ指摘して欲しいといったところ、それからは欠点の指摘がなくなり、逆に、亭主の長所を褒めだしたと言います。お互いに褒めることは素晴らしいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA