認知症予防について(地域医療・人材支援担当 研究委員 會田朋也)
はじめまして、地域医療と人材支援担当研究委員、作業療法士の會田朋也(アイダトモヤ)です。今月から新しく記事の投稿をさせて頂きます。
今回は「認知症予防」について書かせて頂きます。
認知症は65歳以上の方の1割の方が罹患されていると言われており、加齢に密接に関わる身近な疾患であると言えます。
元気シニア倶楽部のスローガンである、GTI(G:元気で、T:楽しく、I:生きがいをもって)でPPK(ピンピンコロリ)を実現させるためには、やはり認知症予防をしていくことが大切ですよね。
みなさんは認知症予防として日頃から注意している、気をつけている事などはありますか?
最近では、認知症は脳の糖尿病といわれており、糖尿病との関連も注目されていますが、認知症では生活を取り巻く環境の影響が大きく関わっていると研究によって分かってきています。
そのため、認知症予防とは生活習慣病の予防であり、今の日常の習慣の見直しが大切となります。
「じゃあ予防のためにはまず何をしたらよいのか?」
「何を?」に対しては既に私達の周りでは「病気、疾病の予防」としてテレビ番組や本の特集などで情報が溢れかえっていると思います。
情報が溢れる一方でその情報を手にした後、その方法を毎日行っている方は果たしてどれだけいるでしょうか? 皆さんはどうでしょう?
今回私がお伝えしたい予防方法は「行動を変え習慣を変える」ということです。
ダイエット(肥満予防)を例にとってみましょう。
読んでいる皆さんの中でダイエットをされた経験がある方もいらっしゃると思います。
ダイエットの方法も無数にありますが、同じダイエット方法を選択しても成功する人・しない人がいます。
なぜダイエットに失敗してしまうのでしょうか?
私は、それは、やり続けることができず習慣にならなかった事が原因であると考えます。
体重が減少する=ダイエットの成功というものはダイエットを途中で辞めずに体重が減るまでやり続けられた結果だと思います。
これは認知症予防、生活習慣の見直しにおいても同じことが言えると思います。
予防というものは1日だけやれば良いというものではありません。
予防方法を繰り返し続け、習慣化していく=健康な状態が継続する。
長い目で見て結果が得られた時にはじめて予防に取り組んでいると言えるのではないでしょうか。
どんな情報を聞いてもやり続けられなければ無駄な情報となってしまうといえます。
認知症予防の鍵は生活習慣を見直し、予防を継続していく事です。
そのためにも今気をつけられている事、これから気をつけなければいけない事を分けて考えて取り組むことを明確にしていくことが大切かもしれませんね。
最後にお知らせです。
今回の事を踏まえた認知症・介護予防講座を以下で行う予定です。
日程:2015年1月11日
時間:10:00~12:00(受付9:30)
場所:文京シビックホール4階会議室B
会費:100円
はじめての方でも体験を中心に行うので楽しみながら取り組んでいただける内容となっております。30名限定の講座なのでご興味のある方は、新年の第一歩として是非ご参加お待ちしております。
参加希望の方は訪問看護ステーションひまわり(03-5940-7722)までお電話をお願いいたします。