3. こんなにたくさん! コンサルタントや講師になることで得られるメリット【コンサルタントや講師になって「充実感」と「収入」を手に入れよう」】

【コンサルタントや講師になって「充実感」と「収入」を手に入れよう」】 ~定年からのセカンドキャリアにチャレンジ!~

(株)戦略コンサルティング研究所 鈴木誠一郎

3. こんなにたくさん! コンサルタントや講師になることで得られるメリット

定年された方が「コンサルタントデビュー」や「講師デビュー」することで得られるメリットというのは実にたくさんあります。「やるメリット」と「やらないデメリット」を比べると一目瞭然です。
■講師を「やるメリット」
(1)妻や息子、娘からは見直され、孫からは尊敬の目で見られる 定年されたあなたが「講師デビュー」したとします。すると次のような「感想」が家族それぞれから聞かれるようになります。 妻:「この人にもこんな素敵なことができる能力があったのね、 ちょっと見直したわ。」 息子:「オヤジが講師やるなんてマジで驚きだぜ」 娘:「へえ~お父さん、意外とやるじゃない。」 孫:「おじいちゃん、先生なんだ!すごいな。」 という感じで、あなたの株は間違いなく上昇します。 また、元同僚に対しても堂々と近況報告ができるというメリットもありますね。 定年後も気概を持って社会とつながっていること、社会に貢献していることを元同僚らは、きっと立派だ、羨ましい、と思うはずです。 (2)意外に大きな「収入」になる 一般的に「講師」の収入は、90分間の講演やセミナーでも、5万円~20万円というところが相場です。少々幅はありますし、デビュー直後の講師はもっと低くなる可能性はありますが、ほんの90分間でこれだけの収入になるというは大きいといえます(もちろん源泉徴収がありますが)。 年金で充分足りているという方もおられるとはおもいます。でも自分1人の力でお金を得ることができる感覚を得ることは大きな自信となります。これはサラリーマン時代にはなかった感覚でしょう。なにより自己肯定につながります。 一般的に60歳のパートやアルバイトの時給は、850円~980円位が相場という中で、講師の場合、時給ではなんと2万5千円~10万円となります。いかに「講師」が割がいいのかがおわかりになるとおもいます。このことはあなたの経験に基づいた「話」がこれだけの価値があるということです。他人がその価値を認めているということです。これ以上の充実感は他にないでしょう。 (3)自己効力感を感じることができる 「人に教える」ということは、すごいことです。それに値する「知識」、「経験」、「ノウハウ」、「技術」、「知見」を、あなたは備えているという証拠です。人のため、社会のためになっているということです。人生の「正午」を過ぎている年長者にとっては、自分が世のため人のためになっている実感を持てるというのは幸福感に値することです。とても素晴らしいことではないですか。 普段の生活で自己効力感を持つことができる行為というのは、なかなかあるものではありません。仮に「パート」で働いたとしたら、再び、上司から指示されることになります。その上司はあなたより年下でもあるわけです。時給850円~980円をいただいて、年下の上司から、ああしろ、こうしろと言われ、手にした収入をもって充足感に浸れるでしょうか。 「講師」という「立ち位置」にまわるだけで、人生に対する感覚が一変するほどの変化があるのです。これまでのサラリーマン時代に、上司から指示されたとおりにコツコツとこなしてきたような方であれば、定年後に「講師」となって人を「教える」立ち場にたつと人生が輝いているように思うはずです。「講師」という立ち位置はそれだけのインパクトがあります。 (4)ご近所さんから一目置かれる ご近所さんは、あなたが「定年」になったことを知っています。あなたの知らぬ間にあなたの近況は伝わるのです。定年後のオヤジの世間のイメージとは、「わし族」とか「濡れ落ち葉」というところでしょうか。ところが、あなたが定年後に生き生きと過ごしていること、「講師」として全国を舞台に活躍していることを知れば、きっとご近所さんは驚くでしょう。 「○○さんのご主人、すごい人だったのね。あまり風采があがらないように見えたけど講師をしているんですって。ほんとに人は見かけによらないわね」 定年して毎日家で過ごしていると、何かとご近所さんの視線が気になるものです。一日中、ボーとしているようなふうに取られるのは、たとえ正解であったとしても、心外なはずです。これまでバリバリとやってきたなら余計、自分比較してしまい空虚感が漂うものです。 定年後も生き生き溌剌とした雰囲気でいられることは素晴らしいことではありませんか。ご家族の方もきっと気分がいいにちがいありません。ご近所さんを気にしていちいち生活しなくてもいいわけですが「副次的」な効果としてみれば、これ以上は望めないでしょう。 (5)自然に健康に気を使うようになる あちこちで「講師」を務めるようになると、健康体であることが大切になってきます。自然にウォーキングをするようになったり、暴飲暴食を慎むようになったりします。食事にも気を使うようになります。なぜなら、あなたが話をしてくれるのを待っている人たちが全国に大勢いるからです。あなたは彼らの前に「講師」として立たなくてはなりません。そのことはあなたをごく自然に節制へと導いていくのです。生活面での「節制」は、あなたを自然に良い体調へと導きます。 (6)あなた自身が再び「成長軌道」に乗る 「講師」をしていくには、色々な「インプット」することが大切になります。より良い内容を聴く方々にお伝えするためには、新しい知見を取り入れることが大切です。気になる書籍を読んでみたり、図書館に通ったりしてさらなる知識や教養を身につけていくことに自然につながっていきます。それはあなたをさらなる成長軌道に乗せることにつながります。そして「講師」としてのあなたの実力をレベルアップさせていくに違いありません。 (7)毎日働かずとも良い、好きな時に活動できる 「講師」という職種は、サラリーマンのように毎日出勤するということはありません。元々「講師」の活動はどんなものかというと、現役「講師」であっても活動日数は年間で、せいぜい130日程度なのです。それ以外の日々は原稿作成や補助資料の作成、新しい知識のインプット等に使われます。実際の活動日が年間で130日もあるとかなり忙しい講師活動を送ることとなります。「講師」で生活をしている人にとっては当然でしょう。 定年されている方にとっては状況が異なります。基本的には年金収入が生活費の柱としてあるわけですから、何も現役講師のように年間130日も活動する必要もありません。それこそ、好きな時に好きなだけ活動をすればいいのです。1週間に1回でも良いでしょう。主催者との調整も必要ではありますが、あなたの生活の中で好きな時に「活動日」を設ければ良いのです。そういう意味では極めて自由度の高い職業であるということができます。定年後の活動としてちょうど良いのではありませんか。 (8)いつまでも長く続けることができる 「講師」には「定年」はありません。特別な資格も入りません。これは後で詳しく述べます。むしろ経験を積まれたほうが「講師」としての成熟度が増していくものなのです。それぞれの「年代」によって教える「対象層」も変化させていくことも可能です。ですから常に受講対象者は存在しているのです。 ネット全盛の中で、若い世代は人と面と向かい合いながら、人の温かみを感じつつ学びたいと望んでいるのです。若い世代は年長の講師から人生経験に裏打ちされたさまざまな知識やノウハウ、知見を学び取りたいと真剣に求めているのです。活動の場はいくらでもあるのです。 (9)人から感謝される あなたから、さまざまなことを学んだ受講者の方々は、あなたに感謝します。知らなかったことや、もっとうまくやる方法、新しい気づきをあなたの講演やセミナーをキッカケとして、自分に取り込むことができるからです。それは話を聴かれた方々一人ひとりの今後の成長の大きな「種子」になることでしょう。その成長の「種子」を与えてくれることになったキーパースンとなるあなたに深い感謝をするのです。 人から感謝されるということはとても素晴らしいことです。それはあなた自身の自己肯定感につながると同時に、あなたの大きなモチベーションになります。人から感謝されることは、自分が肯定されていることであり、人は自分の「今」を肯定されると、更なる「一歩」を踏み出すことができるものです。自己肯定感は大きな「行動力」を生み出すのです。 (10)人に教える醍醐味を味わえる 人が人に「教える」ということはすごいことです。教える側の人間は、それだけあてにされ信頼されているということです。存在を人から肯定されているという証拠です。「教える」という行為は、自らを「肯定」することにつながっているのです。それは自分の存在を自分で確認することのできる瞬間でもあるのです。長きを生きてきた年長者にとってこれ以上の幸福感はないと思います。 次に「講師デビュー」しないという場合、「やらないデメリット」はどうでしょうか? 平坦な日々が続くわけですが、頭も身体も衰えてしまわないかと少し不安に駆られてしまうのではないでしょうか。 最近の研究により、私たちの「脳」は年齢を重ねていっても、使い続けている間は細胞分裂を繰り返し、決して「さびつくことはない」ことが明らかになっています。どちらを選ぶかはあなた次第です。 執筆 (株)戦略コンサルティング研究所 鈴木誠一郎 経歴 立教大学経済学部卒、日産自動車株式会社に28年間勤務する。 営業部、マーケティング本部、企画部、地域戦略部、系列ディーラー経営に取り組む。 ・日産系ディーラー出向時代に店長となるが6ヶ月連続で店舗目標の未達状態に陥り、営業部長から180日間、毎日罵倒され続け体重が12キロ落ちる。 ・「マッキンゼー&カンパニー日本支社」と日産自動車との共同プロジェクトにおいて、日産側チームとして参画する。 ・国内最大手のコーチングファーム「コーチA」との企業活性化共同プロジェクトに参画する。 ・日産系ディーラーの業績改善コーチングに取り組み、万年49位の業績低迷店を、10ヶ月後に「トップ3」店舗に導く。(後に書籍「うなずき力」として出版される) ・その後、日産自動車を退社し、BMWジャパン専属の経営コンサルタントとなる。チーフコンサルタントとして全国のBMW正規ディーラーの業績改善に取り組む。 ・国内最大手電動バイクメーカー「テラ・モーターズ(株)」からオファーがあり、同社の国内市場戦略コンサルタントとなる。 ・TV番組「マネーの虎」にレギュラー出演していた南原竜樹社長より、日本旅館再生に向けたコンサルティング会社の専属コンサルタントとして協力依頼がくる。 ・現在までに、一般企業と自動車ディーラーを合わせ約200社の企業現場コンサルティングを実施し、独自の「SRIコンサルティングメソッド」を開発する。 ・30年以上にわたり培ってきたコンサルティング知識やノウハウを若い現役コンサルタント、講師、コーチの方々に伝授したいとの想いから(株)戦略コンサルティング研究所を設立。既に約170名の現役コンサルタントのコンサルティングを実施している。 代表著書 「定年前後の人のための「講師デビュー」入門」 「チーム力が全てを変える!最強チームを作るリーダーの条件」 「うなずき力 部下のやる気を引き出すオヤジ管理職マニュアル33」 「ビジネスで成功する人が身につけている”気くばり”の極意」 「フェイスブック時代の本当に価値ある人脈づくりの法則」 「若い人がキビキビ、ワクワク動き出す!上司のためのコミュニケーション技術」

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