4. 定年後の「幸福の方程式」とは【コンサルタントや講師になって「充実感」と「収入」を手に入れよう」】

【コンサルタントや講師になって「充実感」と「収入」を手に入れよう」】 ~定年からのセカンドキャリアにチャレンジ!~

(株)戦略コンサルティング研究所 鈴木誠一郎

4. 定年後の「幸福の方程式」とは

もし、今あなたがまだ現役ビジネスマンであれば、「定年」という言葉は年々意識することが多くなってきているのではないでしょうか。「オレは役員になるだろうから、あと15年は大丈夫だ!」と言える方もおられるかもしれません。 でも、結局一緒です。サラリーマンである以上、いつかは会社を去る日がやってくるのです。「定年」の日は必ず訪れます。でもそのような方であれば、きっと大きな達成感と充実感を抱きつつ「定年日」を迎えることができるのかもしれませんね。 しかしながら実際、この方のように定年を「たっぷりの達成感」とともに味わって迎えることのできる人がどれほどいるのでしょう。世の中のほとんどのサラリーマンは忸怩たる思いのまま、「生煮えの状態」のまま定年日を迎えているのではないでしょうか。 長期にわたる低成長経済のもとでは誰もが同じような思いを抱いて迎えてきているのではないでしょうか。でも隣の芝はより青い、人をうらやんでもきりがない、上を見ればきりがないのです。 今現在、考えようによっては、あなたがご自分の「定年後」に関して考えることの時間が持てているということは非常に大きなアドバンテージだと思うのです。それはちょうどあなた自身が、定年後をちょっと考えてみようという気分になってきたということでもあるでしょう。実際にこのコラムを読んでおられるあなたは真剣に自らの「定年後」を考えてみようという気になっていると言ったほうが正確かもしれません。ならば、この際じっくりと考えてこのチャンスをものにすべきだと思います。 いま認識すべきことは、「逆転の価値観」を持つということだと思います。どういうことかといいますと、「人生、楽しく生きたものが最終的な勝ち組」であるということです。 勝ち組、負け組という言葉は使いたくはないのですが、たとえれば、そのように言えると思います。ならばこの際、これから迎える時間をやりたいことをやって楽しく生きていこうではありませんか。あなたがそう思えば「人生の勝ち組」になることは可能なのです。 なぜなら、あなたにはあと11万時間もの膨大な人生が目の前に広がっているからです。「サラリーマン時代」というのは、あなたの人生の「前半生」でしかないのです。第一、たかが定年くらいで「オレの人生も終わってしまった……」などと感じながら、その後の人生を生きていくのは、あまりにも悲しいし、もったいないし、そしてあまりにも長すぎるのです。 もしあなたが現役ビジネスマンならば、今こそが大きなチャンスなのです。きちんと定年後に思いを馳せて考えておくこと、準備を始めることができるからです。 また既に定年されている方であれば、今こそセカンドキャリアにチャレンジする大きなチャンスなのです。今から始めれば、いくらでも新たな潜在能力を開発することが可能です。日々の中で大きな充実感を感じることもできます。 ここでひとつの方程式をご紹介したいと思います。それは人生で成功したり幸福になったりするための方程式です。これは次のように表すことができます。 y = a × x2(xの2乗) 「y」が「成功度合」または「幸福度合」です。 「y」が例えば「成功度合」だとすると、「a」はその人が持っている「能力」です。そして「x」は「努力時間」です。ここで重要なことは努力時間「x」には「2乗」が付くということです。 つまり人が成功するかどうかは、その人が元々持っている「能力」×「努力時間」の2乗ということになるということです。 たとえ元々持っている「能力」がそれほど高くなかったとしても、その後に「努力した時間」が「2乗」で効いてくることから、「努力時間」が多いほど成功にどんどん近づいて最後は到達するという意味を表しています。 「y」が「幸福度合」だとすると、「a」がその人が持っている「素直さ・謙虚さ」となります。「x」は「行動時間」です。 幸福になりたいと思えば、「行動時間」がカギになるということです。この「行動時間」は同じように「2乗」で効いてきますから行動すればするほどその成果は大きくなっていくのです。 アランも「幸せは行動の中にある」と語っています。やはり私たちにとって「行動」することが最も大切なのですね。幸いにも定年後のあなたには行動するための「時間」は、たっぷり11万時間もあるのです。素晴らしいではありませんか。 執筆 (株)戦略コンサルティング研究所 鈴木誠一郎 経歴 立教大学経済学部卒、日産自動車株式会社に28年間勤務する。 営業部、マーケティング本部、企画部、地域戦略部、系列ディーラー経営に取り組む。 ・日産系ディーラー出向時代に店長となるが6ヶ月連続で店舗目標の未達状態に陥り、営業部長から180日間、毎日罵倒され続け体重が12キロ落ちる。 ・「マッキンゼー&カンパニー日本支社」と日産自動車との共同プロジェクトにおいて、日産側チームとして参画する。 ・国内最大手のコーチングファーム「コーチA」との企業活性化共同プロジェクトに参画する。 ・日産系ディーラーの業績改善コーチングに取り組み、万年49位の業績低迷店を、10ヶ月後に「トップ3」店舗に導く。(後に書籍「うなずき力」として出版される) ・その後、日産自動車を退社し、BMWジャパン専属の経営コンサルタントとなる。チーフコンサルタントとして全国のBMW正規ディーラーの業績改善に取り組む。 ・国内最大手電動バイクメーカー「テラ・モーターズ(株)」からオファーがあり、同社の国内市場戦略コンサルタントとなる。 ・TV番組「マネーの虎」にレギュラー出演していた南原竜樹社長より、日本旅館再生に向けたコンサルティング会社の専属コンサルタントとして協力依頼がくる。 ・現在までに、一般企業と自動車ディーラーを合わせ約200社の企業現場コンサルティングを実施し、独自の「SRIコンサルティングメソッド」を開発する。 ・30年以上にわたり培ってきたコンサルティング知識やノウハウを若い現役コンサルタント、講師、コーチの方々に伝授したいとの想いから(株)戦略コンサルティング研究所を設立。既に約170名の現役コンサルタントのコンサルティングを実施している。 代表著書 「定年前後の人のための「講師デビュー」入門」 「チーム力が全てを変える!最強チームを作るリーダーの条件」 「うなずき力 部下のやる気を引き出すオヤジ管理職マニュアル33」 「ビジネスで成功する人が身につけている”気くばり”の極意」 「フェイスブック時代の本当に価値ある人脈づくりの法則」 「若い人がキビキビ、ワクワク動き出す!上司のためのコミュニケーション技術」

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