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エレベータ技術のおもしろ話 第三話:エレベータの豆知識(日本元気シニア総研執行役 榎本惠一)

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次の8項目について皆さんはどこまでご存じでしょうか?

1. EVの積載量は?

エレベータ(EV)は、450、600、750、1000kgといった積載量が標準です。日本では1人当りの体重は65kgで計算し、6、9、11、15人乗りカゴ室があります。海外では1人当りの体重を70kgで計算する国が多いようです。

2. EVの速度

毎分30、45、60、105……360mという15mまたは30mきざみの速度表記が標準です。これは昔欧米からEVを輸入した名残りで、欧米の毎分50、100フィート単位のきざみを換算した基準です。(1フィート=0.3048m)

3. EVの制御ケーブル

EV室内の照明、空調、制御信号を送るための芯線を撚り合わせたケーブルがあり、これを制御ケーブルという。カゴ室と昇降路を非常に柔らかい「シーズ線」と呼ぶ皮をかぶせた特殊ケーブルで繋げられ、カゴ室が上下に移動しても支障が出ないように接続されています。

4. EVの寿命

EVの法人税法上原価償却年数は17年。エスカレータ(EL)は15年です。機械である限り摩耗や劣化は避けられず、修理や取替えが必要となります。EVとELは法的に「定期点検」が義務づけられています。
近年マスコミをにぎわすEVとEVの事故は定期点検の不備が原因です。
EVのリフォームは、カゴ室のデザイン変更、あるいはEV全体を最新式へ交換するのが一般的です。

5. このEVは「低速」か、「中速」か、「超高速」か?

EVの定格速度は、建築基準法施行令129条で「カゴに積載重量を作用させて上昇する時の最高速度をいう」と規定されています。
EV業界では定格速度別に次の呼称で呼んでいる。
(1)「低速」:毎分45m以下の速度のEV
(2)「中速」:毎分60~105mの速度のEV
(3)「超高速」:毎分360m以上の速度のEV

6. ランニング・オープン

カゴ室が目的階の数十ミリ手前に近づいたらカゴ扉を開き始めることを言い、高速EVに適用されます。カゴがちょうど床にぴったり水平に来たとき、扉が乗客の乗降できるくらいの幅に開くようにするものです。もたもた感がなくなり、運行時間も短縮することができます。

7. ストレッチリ・レベル

EVのカゴを吊っている主ロープは、一見硬そうに見えますが、長いときは特に柔らかいバネのようなものです。カゴの床と乗場の床が少しズレて停止すると、乗客がつまづく危険があります。そこで、わずかなズレを検出し、巻き上げ電動機を回し、乗客に気づかれないようにズレを調節することをストレッチリ・レベルと言います。

8. トランク付きEV

共同住宅や集合住宅では、EVを用いて病人担架や棺桶を運搬できないと不便であるためトランク付きEVが多いです。このため、積載量600kg、最大定員9名の住宅用EVカゴの後部に、鍵の付いた扉付きトランクを設けることが認められています。このスペース利用により担架や棺桶が納まりますが、トランクサイズは次の規定を超えてはなりません。
(1)トランクサイズの間口:950~1050mm
(2)奥行:480~505mm
(3)高さ:1000~1050mm

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