シニアのつぶやき、地方都市編 第8回 シニア大航海時代の進む海は?(研究委員 坂本好高)

「定量型社会で、超少子高齢化問題を解決します」 皆さん良い年をお迎えでしょうか? 今年もよろしく願います。 地方都市と、大都市の格差は増々開いて行きますね。首都圏は、日本の人口の約3割が集中し、更に加速度を増していますが、東京都の出生率は、1.1倍と全国最下位です。この数値の意味は深いと感じます。 安倍新政権も、予算を組み国を挙げて地方都市の再生を真剣に進め、地方を含めて、国内総生産と所得を現状より増加させる目標をあげましたね。 しかし、それは正しい選択でしょうか? 間違いなく人口が減少するのに、目標数値だけが上がるのは、国民一人一人に負荷を求める事になるのでは? もし成功しても、国や行政指導型地方都市の再生では、ミニ東京をたくさん作ることになるのでは? シニア世代の方、未来を担う年代の方、少子高齢化時代を日本の大問題!と、捉えている多くの方、少し視点を変えてみませんか? 人口統計資料からも、日本の将来は、間違いなく8,000万人台となり、 存続できない市町村が、全国ベースで約900カ所! その後も同様のペースで進めば6,000万人台と、人口減少は続きますね。 この事実は、暗い未来でしょうか? 私にはそうは思えません! 一極集中化が著しい東京に比べて地方都市は、人口が減少して行く故に一人一人の生活空間に、余裕が生まれていることになります。 家族が多く、個室や共用部分が不足して、プライバシーも保たれないでいた大きい家が、家族が減り、1人一人の生活空間が増えると考えることもできませんか? 大都市と地方都市は、富士山と私の住む県の筑波山にも例えられますね。最良の生活空間として大都市を求めるか!地方都市を求めるか! 今、大都市と地方都市のバランスが大きく崩れていく気配を感じています。 地方都市には、首都圏の様な華やかな生活シーンや、成長と豊かさは望めませんが、反面、定量化した穏やかな市場と生活圏は創造できます。 定量型社会とは、激しい競争原理や自己達成感を求めるのではなく、現状を受け入れ、そこから再生を目指す穏やかな地域社会の提案です。 地方都市の今ある姿と将来の人口減を、冷静且つ数量的に捉え、人口に見合った経済規模を想定し受け入れるのです。 例えば、魚屋さん・パン屋さん・飲食店・理美容室・印刷所・税理事務所等々、現在地域で支持されながら後継者不在で、廃業や休業を決断されるケースが増えています。既存の実績と、店舗や諸設備を全て活用・再生する「暖簾分け制度」でUターンIターン等を支援する企画も可能ですね。 地方都市の再生・活性化は、成長理論ではなく、留まること、縮小均衡を良しとする、一極集中化の対極の考えです。 地方都市には素晴らし景観や穏やかな自然、地域の人々の近しい交流等、大都市空間では得にくい個人や家族単位で、余裕ある生活空間が得られます。 それはそのまま自然災害に対する備えや心得、覚悟、となります。必ず起こると言われている大災害時、もし首都圏域や大都市に災害が集中した際、地方都市が健在であれば、多数の罹災された方の避難受け入れ先でもあります。 地方で生活の基礎を築きたい方には、ゆったりとした居住環境も廉価で得られますね。Uターンを考える方は、代々の家屋敷という空間も再生活用できますね。 どこに住むか? 住まないか? 個人の価値観や選択は様々ですが、大都市から地方都市へ、地方都市から大都市へ容易に選択出来る社会に、定量型社会は、近づく提案となります。 今回は、やたら?・!・ね。が多くなりました。心の迷いが出た結果と思いますが、シニア大航海時代! そしてオンリーわんメゾネットを経て、シニア先豊時代へと、航路を定めて坂本号は進路を進めてまいります。 次回の予定テーマは、主題、シニア世代が豊かになる意味とその手法「ナンバーワンでないと駄目ですか?」、副題、そして手に入れた我が家の未来と宝「予定を早めて11月に次女夫婦+孫が帰ってきました!」です。
一極集中化の象徴都心ビル群

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地方都市も山麓に配した田園風景を携えた郷土の筑波山

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秀麗且つ厳しくそそり立つ富士山は?

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