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良い老人ホームの条件とは

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元気シニアビジネスアドバイザー兼編集委員 趣味・生きがい担当の岡崎浩司です。

『オアシスナビ×ハートページ』のサイトに、介護漫画のベストセラー作家、岡野雄一さんのインタビュー記事が掲載されました。

良い老人ホームとは…「職員の雰囲気が良い」ぺコロスさん(1)

良い老人ホームとは…「人間関係が良好なところを」ぺコロスさん(2)

良い老人ホームとは…「認知症を肯定的にとらえるために」ぺコロスさん(3)

良い老人ホームとは…「適度な距離を保つことの大切さ」ぺコロスさん(4)

私の感想を以下に述べます。

まず4回連載の記事を興味深く読みました。そしてゴールデンウィークを利用して、近くの図書館から岡野雄一さんの『ペコロスの母に会いに行く』を借りて読んだあと、DVDも観ました。

DVDを観ながら、涙を流してしまいました。
『ペコロスの母に会いに行く』がベストセラーとは知らなかったのですが、わが家と状況がよく似ていたことと、母より3歳年上の母親役、赤木春江さんの演技がすばらしく、DVDを観ながら不覚にも涙を流してしまいました。

岡野さんは「良い老人ホーム(グループホーム)」の条件として、
1、介護職員の感じがよく、疲弊していないこと
2、臭いが気にならず、管理が行き届いていること
3、散歩コースの景色が良いこと
4、個性的な利用者を職員が理解して包み込むこと
5、入居者の家族と職員が、気軽にコミュニケーションをとれること
6、必要なときには、職員に率直に意見を言うことができ、思いを共有できること
を挙げています。

確かにそのとおりだと思います。実は私の母も脳梗塞を患い、そののち認知症になり約10年、その間3か所のグループホームを転居し、「要介護3」で現在に至っております。

グループホーム1か所目は、父親が定年後夫妻の第2の人生として、父親が幼少期に過ごした自然豊かな山口県の田舎のグループホーム。2か所目はその父親が入院することになった国立病院で下関市内にあるグループホーム。3か所目は父親の死後、同じ下関市にある妹宅から比較的近いグループホームに転居しました。妹夫妻はコンビニを経営しており、忙しいなかやりくりし、週1回くらい見舞いにいってくれています。年数回の私に比べ、ほんとうによくやってくれます。遠い息子は役に立ちません。そして私の経験では、信じられない、こんなことがありました。

なくなるぬいぐるみ、消えるテープレコーダー

1か所目のグループホームでのことです。母と仲のよい、隣の入居者なんですけれど、ものを盗る癖があって、母の部屋に遊びに来るたびに、ぬいぐるみや置物、家族の写真などを自分の部屋に持ち去るのです。父が見舞いに行くと、毎回何かしらなくなっていたそうです。それも自分の部屋の布団の下やロッカーの奥に隠して忘れてしまうのです。なかなか見つかりません。悪気はないのでしょうが……。もうひとつがっかりしたのは、母が童謡が好きなのでテーフレコーダーを持ち込んでいたのですが、あるときそれがなくなっていたのでした。また隣のおばあちゃんかと思いきや、実は介護職員が自宅に持ち返っていたのでした。当初父親が我慢して、私にも何も言わなかったのでしばらく分かりませんでした。これには抗議しました。

冷たい食事、届かぬプレゼント

2か所目ではこんなことがありました。毎度の食事が冷たいのです。他の施設と併設していたので食事が後回し(最後)にされていたのでした。入居者は認知症なので何も言わないのでしょうが、『熱いものは熱く、冷たいものは冷たく』配膳して欲しいものです。それと、東京から宅配便で母の日プレゼントを贈ったのですが、宅配便会社に確認すると届いているとの返事。別用があって東京から家族3人で訪問すると、事務所のテーブルにその荷物が置かれたままになっているではありませんか? さすがの私も、その場で大声で文句を言ってしまいました。

やっぱりコミュニケーションが大事!!~家族が”安心”する さりげない配慮を期待する~

3か所目、現在のところはもう6年目ですが、開所と同時に入居しており、ほぼ満足しています。花見やハイキングの外出や演奏会などの行事の写真を、私がお願いしたところ、さりげなく意識してホームページに掲載してくれます。また手紙を送ると、母親が声を出して読むのを職員の方が聞いてくれます。3度の食事も「おいしい、おいしい」と言うし、2日に1回の入浴も「気持ちいがいい」と言ってくれます。昼寝もするしおもらしもします。リハビリもがんばります。子どもに返っているのです。まるで幼稚園児のようです。

そういう意味では、グループホームは幼稚園。だからこそ「介護職員の感じがよいこと」「必要な管理(=さりげない配慮)をしてもらえること」、そして「入居者の家族と職員が気軽にコミュニケーションをとれること」などのソフトが充実していることが最も大事なのではないでしょうか。

(おかざきこうじ)

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