シニア・シネマ・シリーズ 第3回『シーモアさんと、大人のための人生入門』
第3回『シーモアさんと、大人のための人生入門』
元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。元気が出るシニア・シネマ紹介、第3回目は『シーモアさんと、大人のための人生入門』
2014年アメリカ映画
監督:イーサン・ホーク
出演:シーモア・バーンスタイン、イーサン・ホーク、ほか
俳優、イーサン・ホークが「舞台恐怖症」に陥ったころに出会い、その人柄に魅了されて親交を深め、初めてドキュメンタリー映画を撮ろうと思った人物。
その相手とは、シーモア・バーンスタイン、87歳。若い頃からピアノの天才と言われて数多くの賞賛を得、破格のパトロンまで付いていましたが、自分で演奏に手ごたえを感じたのが50歳の頃、そして同時にコンサート・ピアニストを引退することを決意し、「教える」ことに一生を捧げています。
生徒さんに教える姿も映像に収めながら、シーモアさんの音楽に対する考え方を、聞きだします。たくさんの珠玉の言葉。その口から発せられる一言一言に自信と経験に裏打ちされた重みがあります。彼が語っている言葉の「音楽」という文言を「人生」に置き換えてもすべて深く頷けることばかりです。
シニア向けの映画かと思って見始めましたが、むしろ人生に迷っている若い人にこそ見てほしい映画かもしれません。
冒頭、シーモアさんが独り言をつぶやきながら曲を練習しています。87歳になっても新しいことにチャレンジする姿は格好いいですね。
原題は「SEYMOUR:AN INTRODUCTION」。「紹介、序章、入門」という意味ですが『大人のための人生入門』とした邦題もセンスがいいですね。
シネスイッチ銀座、アップリンク、他にて公開中。他全国順次ロードショー。