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「GTIってなんですか?」健康寿命を延ばすGTI~体・心・脳の3要素で要介護予防

[生活・暮らし分野]地域福祉・介護担当 元気シニアビジネスアドバイザーの太田純平です。「GTIってなんですか?」と題し、「健康寿命を延ばすGTI~体・心・脳の3要素で要介護予防~」についてお話します。

1.平均寿命より健康寿命に目を向けて

・平均寿命→女性86.6歳、男性80.2歳
・健康寿命→女性74.2歳、男性71.1歳
2013年の厚生労働省の公表によるこのデータを見て、みなさんはどう思われますか。
健康寿命とは、「健康上の問題で、日常生活が制限されることなく生活できる期間」のこと。つまり、‘平均寿命’-‘健康寿命’=女性約12年 男性9年。これが現状、介護を必要とする年数の平均ということになります。
誰しもが、最後まで健康で、ピンピンコロリを願う中、約10年もの期間、日常生活に介護を必要とし、思い通りに暮らすことのできない現実があるのです。

2.GTIを意識することで健康寿命は延ばすことができる

GTIとは、元気で(G)、楽しく(T)、生きがいをもって(I)生活することを提唱する日本元気シニア総研のスローガンです。それを私は介護予防の視点から以下のように捉えています。
G:元気に‘体’を動かすこと
T:楽しく‘心’がワクワクすること
I:生きがいをもって‘脳’を刺激し活性化させること
この3要素は、ピラミッド構造です。身体の健康が土台となり、その上で心の健康づくりができ、さらに生きがいをもつことに繋がります。

すべての土台となるのが元気に体を動かすこと。その基本は、やはり「運動」です。そして、体を万全な状態に保つには「栄養管理」、さらには「口腔機能」を維持・向上していくことが大切です。
そんな土台があってこそ、楽しい(T)心をつくることができます。その基本は、自分の心がワクワクすることを理解することです。これは、遊び、レジャー等、その場限りの楽しみで構いません。介護予防の視点が加わると、「外に出ること」(閉じこもり予防)や「うつ病予防」に繋がります。
元気な体という土台とワクワクを忘れない楽しい心の上にあるのが、生きがい(I)をもつこと。これには、強い目的意識と継続性が重要で、知的向上心をもつことが不可欠です。ただし、必ずしも客観的にみて立派なものである必要はありません。自分らしさを大切に、好きなこと・できることを整理し、人生において目指す姿をイメージすることから始めると良いかもしれません。生きがいを持つことで、脳が活性化し、「アルツハイマー型認知症の予防」にも効果があります(認知機能低下の予防)。

3.目的は自己実現。GTIはそのための手段。

老後は悠々自適にのんびりと…という理想がある方もいるかもしれません。しかし、2015年に団塊世代のシニア層が65歳以上の高齢者となり、シニア世代に社会が求める姿も変わってきました。シニア世代が社会の中で必要とされ、役割を持ち創造的・生産的な活動をしていくこと、つまりプロダクティブエイジングを実現させることを期待されています。
そして、2025年には、団塊の世代が75歳以上となります。これにより、健康寿命の平均(女性74歳 男性71歳)を超えて、介護を必要とする方が急激に増えることが推測されます。(参考記事. 「どうする2025年問題!オレンジカフェ(認知症カフェ)という居場所」http://genkiseniorclub.com/1502orangecafe/)
そのため、「健康寿命を延ばしたい」と漠然と願っているだけではなく、できるだけ具体的に自分の目指す姿を想像し、実現するために取り組む内容を決めて行動に移すことが大切です。

そのための一つの手段として、G・T・Iに落とし込む方法を具体例を通して説明します。

75歳の男性。鎌倉散策が大好きで月に1度は鎌倉に遊びにいきます。これは、趣味であり、楽しく‘心’がワクワクすること(T)となります。しかし、自分自身のその場限りの楽しみではなく、この趣味を生きがいにしたいと考えるようになります。
そこで、「鎌倉散策の楽しさを多くの人たちに知ってもらおう」と決意。ガイドの養成過程を経て地域のNPO法人でガイドをするようになります。これは、①強い目的意識と②継続性、③知的向上心をもつという条件を満たした生きがい(I)となります。
そして、長期的な視点でこの生きがいを継続していくためには、楽しみ続けること(T)に加えて、元気に体を動かし続けること(G)が必要です。そのため、朝のウォーキング30分を週3回以上行うことを日課として取り組んでいます。

このようにGTIに落とし込むことで、自分にとっての元気な体づくり、楽しみとしていること、そして生きがいが見えてくるのかもしれません。みなさんも自分だけのGTIを見つけてみませんか?

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。今回は、介護予防の視点から考えるGTIについて紹介しました。次回以降は、より具体的かつ実践的に介護予防のヒントとなる情報を、鎌倉市地域サポーターとして取り組む社会福祉士の視点から提案していきたいと思います。

★次回予告「歩数と一緒に筋肉増やせ。G(元気)のカギは活動量。」

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