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「こんなはずじゃなかったシニアライフ」夫婦編 第17回「女の不満の原点」

元気シニアビジネスアドバイザーの原沢修一です。「こんなはずじゃなかったシニアライフ」夫婦編、その第17回目の原稿をお届けします。

生活のリズムを侵すべからず

妻が急に不機嫌になるときがある。例えば朝のNHK連続ドラマを見ている最中に話しかけたり、ものを頼む時や前もってわかっていながら急に夕食をキャンセルしたりした時などは大変である。ようは自分の生活のリズム、ペースを乱されることや自分のたてたスケジュール通りに事が運ばないことを一番嫌い、途端に不機嫌になる。昔はそんなことはなかったのに。こちらにも都合もある、当然腹が立つ。しかし文句は言わない。お互い気分が悪くなるだけだから。こんな時は「悪い、ごめん」の一言で片付く。そう「あなたの大切な時間に踏み込んでしまってごめん」「せっかく時間をかけて夕食の準備をしてくれたのにすいません」と、心を込めてとはいかないが、とにかくつぶやく。まずは相手の言うことを受け入れましょう、そして認める。それがカウンセリングの基本だから。少しだけ「女の不満」のメカニズムが解りかけてきた私は、腹の立つことやストレスが以前より減ってきたのは確かだ。不毛な争いはしない。結婚以来、主婦であった妻は何も変わっていない。もちろんこれからも変わらない。変わる必要があるのはどうやら私の方かもしれないと思うようになってきた。

前途多難

不毛な争いはしないと頭でわかっていてもそう簡単ではない。仕事をしていた時は聞き流していたようなことも、今は余裕(暇)があるせいか、まともに聞いてしまい腹の立つことが多々ある。後で考えると他愛のないことなのだが、まだカウンセラーとしての修行が足りない。つい相手のいない土俵に上がってしまうのだ。相手は以前と変わりなく同じことを言っているに過ぎない。なぜ私が腹を立てているのかをわかっていないし、わかろうともしない。あくまでも自分のペースでものを言ってくる。私が文句を言ったとしても何食わぬ顔で平然としている。まるで暖簾に腕押しの世界である。リタイアしてからというもの、ときどき妻は違う人物と入れ替わってしまったのではないかと思うときがある。夫に対しての不満がそうさせてしまったのか。「女の不満」を代弁するように「夫は犬と思え」なんて揶揄した本を見たことがある。何を言いたいのかタイトルから大体察しがつく。ここまで言われるとまったくトホホである。多少「女の不満」についてわかってきたつもりだが、まだまだ前途多難である。

男のたて社会と女のよこ社会

主婦業としての妻は変わっていない。しかし夫婦間で共有してきたものや価値観など明らかに今は違う。「女性は変わるのよ」「そうね、奥さんが変わったのはあなたが変えたのよ」「あなたは、自分は変わっていないと言っているけれど、それが奥さんにはたまらないのよ」と友人の女性は言う。何を言っているのか何だかさっぱりわからない。「奥さんは結婚して、子どもが生まれて、幼稚園、小学校、中学校、高校、町内会や近所付き合いなど、嫌というほど変化に対応してきているのよ」「それに比べ、たぶん、多分よ、あなたは家族のためという大義名分をかざし、結局は自分の自己実現、自尊心のために、ずっと自分のペースで会社勤めをしてきたでしょう」「私の夫も子どもが生まれたとたん、仕事に差し支えがあるからと別の部屋でいびきをかいて寝るようになったわ」「私だって育児、買い物、家事と大変だったのに、夫は仕事から帰ってくると“ああ疲れた”と言ってテレビを見ながら食事をする。私だって疲れているのよと言っても俺は仕事で大変なのだと、まるで専業主婦は楽でいいよと言わんばかりの言い方をする」「そういうかみ合わない議論が少しずつたまっていき最後は会話すらなくなっていく」「男はたて社会で、女はよこ社会で生きてきた。女は今でも変わらずよこ社会で生きている」「あなたはどうなの?リタイア後、昔の同僚と会うのが一番の楽しみだなんて、いまだにたて社会から抜け出せないのでは?」「あなたがたて社会の生活習慣や態度を変えない限りいつまでも今の状況は変わらないわね」「奧さんだってあなたが働いている間は亭主元気で留守がいいでいられたけれど、突然元気な亭主が1日中家にいる、そんな一変した環境に簡単に対応なんてできないわよ」「リタイアしても今までの考え方では困るのよ。あなたに変わって欲しいのよ」またもや言われっぱなし。この人もまた夫婦関係で相当苦労しているのかな、なんて思いながら聞いていた。そして私は頭が混乱してきた。1つ屋根の下でよこ社会とたて社会の違う環境で長い間過ごしてきた妻と私、結婚当初はお互いなんとか乗り超えてきたことが、時が経つにつれ、仕事にかまけてその努力はおざなりになり、今では単なる同居人みたいに思えることがある。同居人といえども、お互いに必要としている存在と思いたい。妻はどう思っているかわからないが、私は妻がいなくては困る。これは素直に認めよう。

◇女友達からいろいろアドバイスされたが具体的にどうしたらよいのかわからない。一つだけ確かなことは、この先も妻を必要としていることだ。ということは恋愛をしていた頃のように妻に今さら愛してほしいとは言わないが、いかに嫌われないようにするか、が必要だと言うことだけはわかった。

次回第18回は「妻との関係再構築」

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