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シニアの葬儀意識とお墓(日本元気シニア総研 代表 富田眞司)

(初出 2011年8月 「元気シニア時代への提言」シリーズより)

ますます高齢化が進む日本にとっての課題は、一人でも多くの高齢者が元気で、生きがいをもって、楽しく、長生きすることです。まさに、筆者が提言する「GTI PPK」(G:元気で、T:楽しく、I:生きがいを持って、P:ピン、P:ピン、K:コロリ と天国に行く)を推進することだと考えています。そのためには、家に閉じこもらず、外に出て、積極的に仲間づくりをすることこそ、大切です。

今回の発行が盆時期にあたりますので、「シニアの葬儀意識とお墓の現状」について触れます。

1. 自身の葬儀に対する意識

「6割超は、自身の葬儀について『考える』」

ジー・エフが、「シニア・高齢者の葬儀」についての調査を実施しました。「自身の葬儀について考えることはありますか?」と質問したところ、「よく考える」(20.2%)と「たまに考える」(41.1%)を合わせると、6割を超える人が『考える』(計61.3%)と回答しています。「全く考えない」(5.5%)は、1割未満にとどまりました。やはり、老後になると、葬儀について考えるものですね。

70代が意識の変わり目に

年代別に、自身の葬儀に対する意識についてみると『考える』は、70代までは増加傾向にあり、70代(計70.2%)と80代以上(69.5%)では、ほぼ同じ割合となっています。「よく考える」の項目では、70代と80代以上では同数値(23.2%)となり、60代以下に比べ、やや高い数値を示しました。

『考える』でみても、60代以下と70代以上では、約8ポイント程度差があり、意識の差が見受けられます。つまり、自分の葬儀に関しては、6割は関心を持ち、70代になると、7割まで増加し、その後は、あまり変わりないと、言うことです。つまり、70代が意識の変わり目となっています。70歳を過ぎると、これまで健康だったものが、やや体力の衰えを感じ、葬儀に意識をし始めるからでしょう。

筆者は、今、70歳になります。やや体調に不安を感じるようになり、これまで、あまり関心がありませんでしたが、少し、葬儀にも関心を持つようになりました。

自身の葬儀に対する意識は、男性よりも女性80代以上に高い

性・年代別に、自身の葬儀に対する意識についてみると、『考える』は、女性80代以上で9割近くと最も高く、女性では、年代が上がるにつれ、増加傾向にあることがわかります。男性では、70代までは増加傾向にありますが、80代以上(計54.6%)では、その割合は減少に転じています。

80代以上において、『考える』は、男性(計54.6%)に比べ、女性(計86.8%)の方が、32.2ポイント高く、男女間で差が見受けられました。一方、 60代では、『考える』は、女性(計56.6%)に比べ、男性(計58.9%)の方がやや高く、唯一男性が上回ることがわかりました。

男性は定年後の60代に意識変化が起き、長生きする女性は80代と意識変化に差があります。

2. 葬儀の総費用、224万円

次に、葬儀の費用についての情報です。(財)日本消費者協会(平成22年)「第9回葬儀についてのアンケート調査」によると、葬儀の費用は、223.6万円となっています。随分、かかっています。

葬儀費用の全国平均額 224万円
 (1)通夜からの飲食接待費用 45.5万円
 (2)葬儀一式費用 126.7万円 
 (3)寺院の費用 51.4万円 
   総計 223.6万円

こんなに支払えない人や、もっと合理的に葬儀をしたい人向けに、各葬儀社では、50万円プラン、80万円プラン…のような葬儀プランを分かりやすくしているところもあります。しかし、会葬礼品、会館使用料、マイクロバス、火葬料金、火葬場使用料、控室利用料など、プランに含まれていない場合があり、別途費用がかかります。

寺院の費用も、宗派によって違いはありますが、(仏式の場合)お布施(読経代)と別に、お車代、お膳代なども渡す場合もあります。(忌明け、初盆、3回忌…と続きます。)葬儀って結構大変ですね。

会員組織の加入状況 ―過半数は会員組織に加入!

「互助会や葬儀社の会員組織に加入していますか?」と質問したところ「互助会に加入している」(31.9%)が3割超、「葬儀社独自の会員組織に加入している」(9.2%)がほぼ1割、「その他の組織に加入している」(11.9%)が1割を超える結果となりました。合わせると、会員組織の加入者(計53.0%)は過半数となることがわかりました。

3. お墓の建立費用は全国平均額166万円

葬儀となれば、次にお墓のことが気になります。一般社団法人全国優良石材店の会(全優石)が実施した「2011年お墓購入者アンケート調査」から、お墓の建立費用は全国平均額166万円で、和型は減少傾向にあり、特に関東、1都3県では洋型が主流になりつつあるという、動向が判明しました。

お墓の購入費用は100万円以上200万円未満が最も多く47.5%。全国平均額は166万円で、過去7年間で最も低かった昨年より7000円アップしています。デザイン面では、全国で「伝統的な和型」の減少傾向が続き、2年連続で半数を割りました。逆に洋型、デザイン墓が着実に増えています。地域的には西日本で和型志向が依然強いのに対し、東京、神奈川、千葉、埼玉では59%、関東で57%と、洋型が主流になっています。つまり、お墓は「西和東洋」がより鮮明になっています。また、北海道、東北、九州、中国ではデザイン墓が増加傾向にあり、特に北海道は実に38%に達しています。

筆者:富田眞司からのコメント

2011年11月に71歳を迎えました。まだまだ、夫婦とも元気です。元気なうちは、葬儀のこと、あまり真剣に考えたことがありません。28歳で上京し43年、ふるさとに兄弟や幼馴染を残し、東京での仲間は仕事やマーケティングを学ぶ仲間たちです。

僅かな身内しかいない、東京での自分の葬儀は、いろいろ考えると、身内だけの家族葬がどうかと思っています。今、いろいろな葬儀がありますが、自分の葬儀にこだわりはありません。精一杯生きて人生が満喫できれば、本望と思っています。

また、実家の墓には両親が葬られており、兄ら兄弟が守っています。「生きている内に親孝行を」という両親の言葉に甘え、なかなか墓参りもできません。東京にいる妻、子供、孫を考えると、「墓は東京」ということになりますが、墓があるない、どんな墓にするかのこだわりはありません。

伝統、しきたり、あまり気にしないで生きてきました。葬儀や墓にこだわりは全くありません。不謹慎かもしれませんが、私の今の実感です。

皆さんの葬儀やお墓どうされますか?

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