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100歳まで生きる(日本元気シニア総研 代表 富田眞司)

(初出 2013年2月 「元気シニア時代への提言」シリーズより)

医療の進歩で人間は長生きできるようになりました。と言って、100歳まで生きたいかと質問されると、返事に困ってしまう。きっと、元気な若い人なら100歳まで生きたいという回答が多く帰ってくるでしょう。

しかし、70歳も過ぎ、健康寿命を超すと、体調が万全でなくなり、特に何をしたいという意欲も少なくなると、生きている楽しみも少なる。そうなると、「100歳まで生きる目的」が弱くなる気がする。そのため、高齢者になるほど、100歳まで生きたいという要望が減るような感じがします。

話は違いますが、筆者は映画が好きです。多くの映画は最後にクライマックスに達し、ハッピーエンドで終了します。人生もそうであればよいと思いますが、実際は、高齢者になると体調不良となり、要介護生活になる人が増えます。(高齢者の18%)さらには、認知症になる人(高齢者の10%)もいます。これでは、素晴らしい人生というドラマのクライマックスをハッピーエンドで終わることができません。そのため、高齢者にとって、100歳まで長生きすることに積極的に賛成とは言えないのが実態でしょう。

でも、日野原先生のように、100歳過ぎても、元気で活躍できてれば、長生きしたいと思います。そこで、今回は「100歳まで生きる」をテーマにお話しましょう。

1. 日本には100歳以上のお元気なシニアが5万人以上もいる。でも、健康な人は僅か4%

国の人口統計によれば、100歳以上の日本人は何と5万人以上もいます。50年前に比べれば、100倍以上に増えています。こんなに長寿になったのは、食事の改善や医療技術の進歩、衛生環境が良くなったことが起因しています。

では、110歳以上って何人いるかご存じですか。2010年の国勢調査では78人です。110歳になっても元気であるなら、長寿もいいですね。

では、100歳以上で認知症がなく、見聞きするのに不自由なく自立できている人はどの位でしょうか。慶応大学老年内科診療部長広瀬信義先生が読売新聞に掲載された記事から引用させていただくとわずか「4%」、100人にたった4人ということです。見たり聞いたりがやや不自由な人も含めて何とか健康な人は「18%」だそうです。なかなか元気で100歳は迎えられませんね。

2. 100歳長寿者の性格的な特徴、男性は「マイスペースで多趣味な面白いお父さん」、女性は「しっかり者の頼れる母さん」、「B型の人」が多い

広瀬信義先生の記事によると、長生きする人の特徴は、「生活習慣病が少ないこと」、「規則正しい生活をしていること」だそうです。また、「幸福度が高いこと」もあるそうです。苦労された方も多いが、朗らかさを忘れず、つらいことがあっても、その中に楽しみや喜びを見出しているそうです。さらに、性格的な特徴は、男性は「マイスペースで多趣味な面白いお父さん」、女性は「しっかり者の頼れる母さん」というイメージだそうです。さらに、「B型」が多いこと、「学校時代成績が良かった人」が多いそうです。

凄い記事ですね。新しい発見です。筆者の生き方にも、影響しそうです。特に、男性は「マイスペースで多趣味な面白いお父さん」、そして「B型」性格は見習いたいと思います。

実は筆者の血液は「A型」、A型血液の特徴は引っ込み思案、几帳面だそうです。そういう性格が嫌で、できれば、「O型」になりたいと常々思っていました。人間、気の持ち方で性格も変えられそうな気がしています。今では、周りを気にしない自分勝手にふるまう「B型」を志向しています。

最近、お目にかかる方からは、「O型」か「B型」と言われるようになりました。私も、元気な筆者は、きっと100歳まで生きられそうな気がします。

3. 100歳にちなんだ二つの雑誌、「百歳万歳」「きらめき百歳」

100歳にちなんだ雑誌が2冊発行されています。創刊30周年を迎えるのが「百歳万歳」です。この雑誌の編集長の植松紀子さんがレインボータウンfmで「植松紀子の百歳万歳」の司会をされています。その番組に出演する機会があり、今年2月23日に放送されました。30分番組で今やっていること、戦争体験、若い人に伝えたいことなど、いろいろ話ました。その番組がユーチューブで公開されました。興味がある方は、ご覧ください。

また、創刊してまだ日が浅いのが、「きらめき百歳」です。その雑誌の「きらめきダンディー」小生が取材されました。小生が「きらめきダンディー」とは、ちょっと恥ずかしい気がします。小生のシニアの生き方である「GTIでPPK」(後で解説)がモットーとして紹介されています。

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4. 筆者は、長寿社会に対して「GTIでPPK」を提唱、それを実践

「G:元気で、T:楽しく、I:生きがいを持って、P:ピン、P:ピン、K:コロリ」
長寿社会を生きるには、何が求められるかという問いに、雑誌「きらめき百歳」でも紹介されましたが、筆者は「GTIでPPK」を提唱しています。「G:元気で、T:楽しく、I:生きがいを持って、P:ピン、P:ピン、K:コロリ」という意味です。

「G:元気で」とは、高齢者になっても健康でいることです。日本の男性の健康年齢が70歳~71歳です。この年を境界に、足腰、眼、歯などに支障をきたしますが、お陰様で筆者は元気です。

身体だけでなく、心の元気も大切です。加齢による体力の減退はやむを得ないとしても、高齢になっても心身ともに健康でいたいものです。

「T:楽しく」とは、会社を退職すると、会社人間、仕事人間から逃れ、新しい人生が始まります。そこで楽しさを発見できる人は素晴らしいですね。趣味でも、スポーツでも、社会貢献でも、新しく仕事を始めるのもいいですね。また、イクメンで孫の世話をするのもいいですね。その中に楽しさを発見することです。

筆者は、講演、執筆や主宰する勉強会企画パーティ元気シニアネットワークなどの活動を通して、楽しい人生を送っています。

でも、楽しさが発見できないと、何となく1日が過ぎることになり、つまらない人生になってしまいます。毎日が楽しいという生活こそが、シニアに欠かせませんね。

「I:生きがいを持って」とは、楽しさと繋がりますが、「生きがい」とはもっと、奥が深く、崇高なものです。旅行、音楽、習い事など趣味などは、その場は楽しいのですが、それが終われば、普通の暮らしに戻ります。

生きがいとは、そのことを通して、自分が進歩し、成長するものです。その場の楽しみだけでなく、「知的好奇心」が満たされ、自分も成長するものではないでしょうか。それが「生きがい」ではないかと思っています。生涯現役、生涯学習、子育て・社会貢献など、自分も成長させるものです。

「P:ピン、P:ピン、K:コロリ」とは、元気なままで、天国に行くことです。元気なままで、ある日、コロリと天国に行くことができれば、介護や認知症の世話をかけずに人生の最後を全うすることができます。

これができれば、医療費の負担も少なく、介護する家族や施設での世話もなく、人生の最後を迎えることができ、これこそ、誰もが願っているハッピーなエンディングです。

5. 「GTIでPPK」を実践するためには、どうすればよいか

65歳以上の高齢者が3000万人を突破、要介護者が540万人、シニア人口の18%にも達しています。さらに、認知症患者は300万人、シニア人口の1割にもなります。医療費は40兆円近くに達し、その半分をシニアが使っています。

ますます、高齢化が進む日本、このまま進めば、高齢者が日本をダメにします。借金大国日本は、苦しい経済状況にあり、医療費などの福祉費用の増加を食い止めないと、大変なことになります。その意味でも、「GTIでPPK」が必要です。

それには、定年後、「老後」「余生」と言われるような隠居生活をしないで、積極的に社会参加することです。先に生涯現役、生涯学習、子育て・社会貢献などをのべましたが、一番のお勧めは、「仕事」をすることです。65歳以上になっても仕事を続けたいシニアは年々増加しています。しかし、不景気の影響もあり、職場が少ないのが残念です。

政府はもっとシニアの働く場を用意すべきです。そうすれば、医療費の削減にも繋がり、日本が元気になります。

シニアが働くのは、沢山のお金を稼ぐためではなく、仕事を通して「GTIでPPK」を実践するためにです。仕事が厳しいなら、地域や社会に貢献活動に参加することだと思います。

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