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シニア・ビジネス探訪 第37回 高齢ドライバーについて考える講演会

元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。

朝日新聞厚生事業団主催のセミナー、「高齢ドライバーについて考える講演会」を聞いてきました。

サブタイトルは「運転、大丈夫ですか?」

当日配布された封筒です

最初に登壇したのは、週刊朝日に「ヘルプマン!!」を連載している漫画家のくさか里樹(くさか・りき)さん。
実際に認知症や介護施設を取材してリアルな漫画を描いています。
氏のテーマとしているのは「1.介護は3Kか? 2.認知症は怖い病気か? 3.高齢化社会は困った社会か?」という既存の概念を覆したいということだそうです。
実際に会った認知症患者の例などを示しながら、(語弊があるかもしれませんが、)介護はアイデアしだいで楽しくなるし、認知症を治すことはできないかもしれないが、機嫌は直すことが出来る、というお話をして頂きました。
介護で必要なのは、相手の気持ちを考える、ということなんですね。

朝日新聞出版刊、定価691円(税込)

続いての登壇者は日本認知症予防学会会員・認知症予防専門士・特定非営利活動法人高齢者安全運転支援研究会会員と、たくさんの肩書を持つ中村拓司(なかむら・たくじ)氏。講演タイトルは「末永く運転を続けるために-『運転時認知障害』の早期発見と認知症予防-」。
そして3人目が慶應義塾大学医学部精神神経科の三村將(みむら・まさる)氏。講演タイトルは「高齢ドライバーと安全運転」。
お二人とも高齢者の事故の統計や、逆走運転の映像等も映しながらの講演でした。


(中村拓司さんレジュメ表紙)
(三村將さんレジュメ表紙)

ニュースなどで、高齢者の交通事故が増えていると報道されるたびに、なんとなく違和感を感じていたのですが、やはり絶対数は減っているそうです。
若い方の免許所有者数が減って、免許所有者の高齢化が進んでいるために結果的に事故を起こす方の年齢が上がっているのだそうです。
ただ、免許所有者を年齢別に見た場合の高齢者の占める割合と、事故を起こした人を年齢別に見た場合の高齢者の割合を比較すると、高齢者の事故率は若い方の倍はあるようです。そのために今年の道交法の改正で、75歳以上の認知機能の検査が実施されるようになったわけですが、高齢者だからとか、認知症だからというだけで免許取り消しや免許返納を進めることには必ずしも賛成しないというのがお二人の考えのようです。
今の制度のままだと免許取り消しや返納が年間1~2万人と推計されるそうで、自動車産業への大打撃になるおそれもあります。
もちろん事故を起こさないことは大前提ですが、高齢者であっても、あるいは認知症であっても車の運転が出来るような環境づくり(たとえば既に米国にあるような、時間や場所を指定した限定免許など)、そして自動運転車などの車作りが今後は急がれるでしょう。

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