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『ジェロントロジィ(老年学)について~第2章』(日本元気シニア総研 理事・医療分野担当研究委員 松尾厚二郎)

§2老化について
 高齢者を「ポンコツ同然」と見る日本のエイジズム(間違った老化宿命論)は、高齢者=要介護者との思い込み、刷り込みが流布されており、老後不安、老化恐怖症を駆り立てている。

もすこしこの誤解の話を続けよう。“老人は、不利な方向へのしかも決して元に戻らない人間の変化、凋落そのものであり、「社会から見れば猶予期間中の死者」にすぎない”(フランスのシモーヌ、ド、ボーヴォワール)…

 どっこい、正確な情報から、8割以上の老人は自立しているのが解る。
老化についての本当の知識を世代超えて持とう!(若い時には関心があまりない。老年になったら啓蒙、拡散したい気持ちになるのは理解が得られるが)

 まず、老化は病的な異常な過程ではない。老化正常化は定説であり、病気とは別ものである
 従来まで救貧院などに収容されていた病弱な高齢者を選び、若者と横断的に比較していたから、老化恐怖症的なこの種の誤解が植えつけられたのだ。これは明らかに間違いである。

 一方、老化の研究進化により、例えば老化の縦断的研究(ボルチモア:横断的で無い)、老化の生物学は、次のような老人の様態を当然の帰結として示している。

男女とも年間、30歳から背が縮む(1.5mm/年間)
手足は細く、胴体は太くなる
歯周病、虫歯が増える
55歳まで体重は増加、その後減る(やや太り気味の人が長生き)
30歳からは隔年1日当たり12kcal消費が減る
心機能が年齢と共に低下する証拠はない
刺激に対しては反応が遅く、不正確に
短期間の記憶は年齢と共に衰える
  などなど・・・これらは容認されるファクターなのだ。

また人格は一生涯同じだ、老人の人格が年齢で変わることはない。
更に正論を続ければ、

性ホルモンは正常だが、性的活動は減少する
視力は衰える、でもメガネで1.0を維持できる
腎機能、肺機能は年齢で衰える
40歳でリンパ球のがん細胞を殺す能力は落ちる。
好中球も感染症と戦う能力は落ちる

65歳超えると下肢、背筋は減じる
だけれども毎日運動すれば、最大運動能力は改善できる
閉経後の女性は、同園の男子より骨の喪失度が早い
聴力の減衰は、男子が女子の2倍、嗅覚も同様
30歳過ぎると、臓器の機能喪失は、年間1%の割合で起こるのだ

では、“老化は病的な異常な過程ではない”のなら、ヒトの寿命は、いかにして決まるのだろうか?
次回以降に、その点について要約ご報告します。

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