シニアビジネス探訪 第9回 移住という選択

元気シニアビジネスアドバイザーの林野です。リタイア後の選択肢の一つとしてよく取り上げられるものに「移住」があります。特に最近は人口減の対策としての「移住」が取り上げられることも増えてきました。 10月22日に有楽町の「東京国際フォーラム」で「第12回ふるさと回帰フェア」が行われ、18,000人以上の来場者があったそうですが、その前日の10月21日に記念シンポジウムが開催されました。 シンポジウムでは開会挨拶に引き続き、早稲田大学教育・総合科学学術院教授の宮口侗廸(みやぐちとしみち)先生の基調講演「農山村の本質的価値と活性化に向けての移住者の役割」が行われ、休憩後パネルディスカッションが行われました。パネリストは、
  • 前川浩一氏(長野県大町市 定住促進アドバイザー、NPO法人山里舎理事長)
  • 中村隆行氏(鳥取県大山町 株式会社漁師中村、「築き会」副代表)
  • 徳田優子氏(沖縄県国頭村 農業生産法人有限会社アダ・ファーム取締役)
の3名です。 3名とも実際に移住を経て現在の活動を続けられている方々で、経験を踏まえた貴重な意見を述べておられました。3名の共通点として、一つの仕事だけではなくマルチワークを行っているということがあり、また共通認識として、
  1. 人口減対策としての「移住」には疑問をもっている。
  2. 田舎はのんびりできる場所ではなく、行事などもあり、それなりに忙しい。
  3. 地域に対するリスペクトがなければ「移住者」から「定住者」になるのに時間がかかるだろう。
  4. 地域の生活文化を引き継ぐ必要はあるが、地域にはない普遍的なセンスを持って引き継ぐ意識が必要である。
ということを述べられていました。今後移住を考えている方はその辺の意見を参考にされたら如何でしょうか。 ところで「ふるさと回帰フェア」を主催したのは「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」(理事長 見城美枝子)。年に1回のフェアだけではなく、有楽町駅前の東京交通会館8階にセンターを常設しています。パンフレットや資料を置いているだけでなく、センターの相談員の他、全国38道府県・1政令市の専属相談員が相談に応じているそうです。各種セミナーも頻繁に開催していますし、「地方就職相談コーナー」も設けられています。 詳しくはホームページをご覧ください。 「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」 http://www.furusatokaiki.net/ ふるさと回帰フェア ふるさと回帰フェア

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