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シニアビジネス探訪 第23回 認知症 ~体を動かす効果と楽しさ~「朝日 健康・医療フォーラ 2017」

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 元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。3月18日(土)に開催された「朝日 健康・医療フォーラム2017」のレポートの2回目です。今回は「フォーラム② 認知症~体を動かす効果と楽しさ~」、登壇者は浦上克哉氏(鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座・環境保健学分野教授、認知症予防学会理事長)、山本朋史氏(『週刊朝日』編集委員)、若野達也氏(認知症フレンドシップクラブ理事、若年認知症サポートセンター「きずなや」代表理事)の3名。パネルディスカッションのコーディネーターは朝日新聞社文化くらし報道部編集委員の清川卓史氏です。
浦上氏によると、現在、認知症といわれる人は462万人、その予備軍は400万人だそうです。この予備軍というのは軽度認知障害といわれるものでMCI(Mild Cognitive Impairment)とも呼ばれています。正常と認知症の間に位置するもので、放っておけば認知症になるリスクが高いものです。予防の概念は、1次:病気の発症予防、2次:病気の早期発見・早期治療、3次:病気の進行阻止、に分かれるそうです。現状、認知症を治療し、治すことはできませんが、MCIの場合は進行を抑えたり、場合によっては押し戻すことは可能になっているそうです。そのために検診と予防は大事で、検診のための「物忘れ相談プログラム」というものがあるそうです。①言葉の遅延再生、②時間の見当識、③立方体の模写、から診断するもので、TDASあるいはADASというものがあるそうです。そしてやはり認知症予防に大事なのは、運動・知的活動・コミュニケーション、ということになりますね。
 山本氏は62歳の時にまさにこの「MCI」と診断されました。その体験を『週刊朝日』にルポとして連載し、書籍としても出版されています。(『ボケてたまるか!62歳記者認知症早期治療実体験ルポ』『認知症がとまった!?ボケてたまるか実体験ルポ』ともに朝日新聞出版)認知症の方は筋肉の痛みを感じにくいと仰っていましたが意外でした。だからどこまでも徘徊してしまうんだそうです。詳細は書籍も出版されていますので省略しますが、いろいろな工夫をしながら生活され、また自分が犯したミスを記録しているそうです。当初1カ月に60回程度あったミスが現在は20回程に軽減されているそうで、MCIは治療可能という事が事実として確認できます。またいろいろ訓練やトレーニングをされている中で、私の記事の第20回で触れた「ブレインHQ」という脳エクササイズも行っているそうです。いずれにしても早期発見・早期治療がやはり重要ですね。
 若野氏は認知症患者に直接接している経験をもとにお話されましたが、認知症の方には周りのサポートが大きな役割を担っています。2011年から行っている「ラン伴」についてもお話頂きましたが、これは認知症の人とそうではない人が一緒に襷をつないで走るイベントで、2016年には北海道から沖縄まで6500キロ走ったそうです。次は台湾まで繋ぎたいそうです。そして、認知症になって何ができないかではなく、認知症になってもこれができる、と考え方を変えることが必要です。それは本人だけではなく、周りの人にも必要な考え方です。そういう環境づくりは地域だけではなく、市長村、県、さらには国にまで広げていかなければなりません。

 「ラン伴」の詳細サイト →https://runtomo.jimdo.com/

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