第1回 夢活でシニアを元気に!(夢活担当 研究委員 藤生崇則)

1501yumekatsu 「夢活」担当研究委員の藤生です。今年から研究委員を務めさせていただくことになりました。これから元気シニアおよびそこに関わる皆さんに役立つ情報を提供していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 さて、皆さんは「夢活」という言葉を聞いたことはありますか? 「夢活」の意味は、夢をかなえる活動のことです。ときどきテレビ番組でも「○○くんの夢をかなえるプロジェクト!」とかやることがありますね。また、「難病の子供の夢をかなえるお手伝いをする」というボランティア活動をしているメイク・ア・ウィッシュというNPOもあります。「我社で夢をかなえよう!」と社員募集している会社もあります。ネット上でも、今はまだ個人ベースのようですが、「夢を実現しよう!」というコミュニティがいくつかあります。 ところで、この「夢」が、若者とシニアでは異なることにお気づきですか? 若者は「自分が」何かを「得る」または有名人や偉い人に「成る」ことを夢とすることが多いと感じます。主に物質的な「物」や良い「体験」、社会的な「地位」や他者からの「称賛」を欲するのではないでしょうか。そしてまた、世間一般的には「夢をかなえる」とはそういうことだという認識ではないでしょうか。 しかしシニアは、「他人や社会に」何かを「与える」「貢献する」もしくはなんらかの良い影響を「残す」ことを欲しているのではないでしょうか。もしくは、自分の内面に意識が向いていて、自分の「人生の意味」や「心の充足」を欲する傾向があるのではないでしょうか。仮に何か物質的な物を欲しても、それは個人の「思い出」に関連した物ではないでしょうか。これは私の経験則であり、統計調査したものではありませんが、皆さんはどう思いますか? なお、これは若者の夢は悪くてシニアのほうが良いと言っているのではありません。ただ、違いがあるのでは、と言っているだけです。なぜこの話をするかというと、例えば、元気シニアを応援する企業の視点になって「夢活」というマーケットを考えた場合、若者のマーケットとシニアのマーケットでは違いがある、ということを認識していないと、トンチンカンなサービスを提供しかねないでしょう。 また、ここでは分かりやすくするため便宜的に「若者」「シニア」いう言葉を使いましたが、これは年齢によるものではなく、その人の人生の円熟度ととらえてください。若い人でも他の人を幸せにすることを自分の夢としている人もたくさんいます。 次回から、シニアの夢活ではどのようなことがあるのか、具体的な事例を交えてお話しさせていただきたいと思います。 バックナンバーはこちら

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