新連載:「GTIで、PPKを実践する」 『第3回「定年延長」では何も解決しない』

日本元気シニア総研の富田眞司です。新連載:「GTIで、PPKを実践する」と題し、 日本元気シニア総研が提唱する「G:元気で、T:楽しく、I:生きがいをもって、 PPK(ピンピンコロリ)」を私が身をもって体験しているお話を連載でご紹介します。 第3回は、『「定年延長」では何も解決しない』です。 年金支給年齢を延長しないと、年金財政が持たなくなる 国の財政が逼迫しています。高齢者が増え続けるため、支払う年金も増えます。その対応策として、年金支払い時期を遅らせる対策が求められています。それにあわせ、定年延長対策をとられると、企業にも大きな負担がかかります。 定年延長はシニアの収入確保としては重要ではありますが、単なる定年延長は、定年後の長い本人の人生を考えた場合、決して有益なものとは言えない面があります。 「定年延長」のしわ寄せは働く世代に降りかかる それは、定年延長で働いたシニアが給与分、正当な仕事ができれば、何の問題もありません。 ところが、定年延長でシニアがする仕事の多くは一般社員としての仕事になります。 今、定年近くの社員の多くは部長などの管理職者で、一般社員ができる能力をもっているわけではありません。 管理職者は任された部署を管理するのが仕事のため、現場で実務をする能力を持っていません。実務ができないシニアの定年延長は、仕事が十分できないシニアに給与を支払うようなものです。当然、企業の経費負担が高まることになります。 増えた人件費の負担は働く世代が負うことになります。 定年延長の影響を受けるのは企業と残された従業員ということになります。 それでは、世代間に不公平が生じてしまいます。 定年と年金支給を連動させない方法でシニアが働く能力を身につけることができる では、残された働き手に負担をかけない方法はないものでしょうか。 それは定年時期と年金支給時を連動させない方法です。 課題は定年後、年金支給されるまで、シニアがどのように収入を得るかです。 この課題を解決する方法は定年前にIT能力や、定年後も活用できるビジネススキルを身につけることです。 シニアがビジネススキルを身につけることは、定年後、20年もある自分の時代を自立できる「原動力」にもなります。 シニアの自立が重要なテーマである リタイア後は自分が主役の時代です。自分が輝く道を選ぶことができます。 ビジネスを継続する道を選ぶなら、定年前に取得したビジネススキルや、 ビジネス時代に培った人脈も活用することもできます。 生活にゆとりがある人は、趣味、スポーツ、家族と楽しく過ごすこともできます。 社会貢献する方法もあります。 「働くことこそ、シニアの元気の源」、50代、いや、40代からの準備が必要となる 今の日本、少子化で働き手が不足しています。 その対策には「女性の活用」「外国人労働者の活用」「シニアの人材活用」の3つがあり、女性の活用が進んでいますが、シニアの人材活用はまだ十分ではありません。 人口が急増するシニアの活用こそが人手不足をカバーし、シニアを元気にさせる、 一挙両得の施策です。 それには、シニアがリタイア後もビジネスで活躍できる能力をビジネスパーソン時代から身につけることが大切になります。 定年直前ではなく、もっと、早くからビジネススキルや人脈づくりをしっかりと身につけることが求められる時代になっています。 日本元気シニア総研活動を通して感じたこと 実際に実務能力をもたないシニアはリタイア後も働く場や活躍する場がなかなか見つかりません。有名企業で活躍された立派なシニアほど、何のビジネススキルも身につけておらず、上から目線にも気が付きません。 一方で、ビジネスノウハウをもったシニアは元気で積極的に活躍されています。 この違いどこにあるのかおわかりのことと存じます。 リタイア後に発揮できる力を現役時代に身につけて欲しいものです。 ppk03

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