シニアの覚悟 その7 「統計資料から考えるシニアの生き方」「私は、こんな高齢者が嫌いです!」
日本元気シニア総研、研究委員の坂本好髙です。
先ず4月14日に発生した熊本・大分大震災で亡くなられた方、未だ発見されないお一人に、その後の心労で他界された方、そして未だ収まらない余震の中日常を取り戻せない全ての被災者の方に、こころからお悔やみとお見舞いを申し上げます。
一日も早く以前の日々に戻られます様に・・・
今回は誤解を恐れず、高齢富裕者層への提言です。
67歳の私は、本音を申せば、下記のような高齢者は大嫌いです。
多くの高齢者は、自分の健康や趣味と余生だけを大事に思い、
何の為に・誰の為に生きるかも定かで無く、ひたすら長寿を願い、
家族や知人、地域社会と他人をも避けて、
死ぬまでに絶対使い切れない老後資金を蓄え、
遺産の整理もせず、自分の国で築いた資産を、海外に持ち出し優雅に暮らす。
そんな高齢富裕者層は、社会や誰かの為に少しで思いを巡らして下さい。
私は絶対に、こんな高齢者にはならず、遺された年月、シニアの覚悟を貫き続けたいと誓っています。
私たちは、ネットやその他文献から、様々な情報を得られます。
そこからシニアらしい生き方を、見つけてみませんか?
資料その1{平均寿命から}
男性80.5歳、女性86.6歳
①平均寿命と比べて貴方は、平均より上下どちら派?
②平均寿命から、決めた余生年を引き算!
私は平均寿命派、母78歳父は86歳で生涯を終えました。
男女平均は逆でしたが、70代を越えれば何歳まで生きたかより、
どう生きたかの方が、大切だと思います。
私の好きな一句に、「散る桜、散らぬ桜も散る桜」という句があります。
「我が家の枝垂れ桜です。高名な福島三春の滝桜の子孫らしいです」
今からの時間は、僅かな長短の差でしかないのですから、自分らしい生き方を定めませんか?
団塊世代の高齢者として、後世に恥じない生き方で過ごして参りましょう・・・
平均寿命を納得して、あと13年も余命がある
13年しか無いと思わない生き方を私は心掛けます。
資料その2{献体登録者数の推移}
昭和60年代:約6万人〜平成26年代:約26万人
献体登録者数の推移です。
献体登録を受理される場所は、医学部や歯学部がある大学ですが、せっかく希望されても希望者数が多く、順番を待つ状況もあります。
少子高齢化時代の渦中、献体希望者が必ず登録を叶えられる時代でないことを、どの様に受け止めますか?
ぜひネットで当世の献体事情を見て下さい。
私は幸い最後の意思を果たす為に、献体登録を受理されました。
資料その3{高齢者の個人資産}
日本の個人金融資産【不動産を除く換金性の高い資産】は、約1,400兆円。
その約60%を、約3,200万人のシニア世代が所有とあります。
約840兆円÷約3,200万人=約26,25万円
一部のマスコミの報道では、臨終までには約3,000万円必要とありますが、
案外この様な平均値からの推測も?と考えたりしています。
平均値から貴方の資産はどの位でしょうか?
平均値以上の高齢者は、もっと自分の為や社会の為に散財すべし!
資料その4{年代別起業割合}
2012年のシニア世代(55歳〜)の起業は全体の12.1%
資金/経験/時間があるシニア世代は、もっと起業して育て、次世代に受け渡しましょう!
資料その5{個人事業主の高齢者割合と暖簾分け}
日本の自営業者は、高齢者が著しい。2005年時点で、自営業者の31.7%が65歳以上、事業主は、代々や一代の事業を、血縁だけでなく、やる気のある若年層に、
自分の代で蓄えた知識と営業資産を絶やさず、地域を元気にしてくれる次世代の方に、無償または格安で譲渡したら良いと考えます。
資料その6{高齢者の刑法犯率}
高齢者の刑法犯は、平成10年台に大幅に増加。
24年の刑法犯検挙人員は4万8,544人で、元年と比べて約7倍に増加。
検挙人員総数に占める割合も2.1%から16.9%に上昇。せめて高齢者になったら法を犯さない!
高齢化時代とはいえ、他の年齢層は年々減少しています!
資料その7{高齢者の健康食品購入内容と額}
1、利用頻度=60・70代で32.2%
2、満足感=60代6.2%、70代7%で2位と1位
3、不満=全体80.8%で60代81%、70代85.5%で2位と1位
4、利用目的=健康増進60代45.2%、70代50.9%
5、価格の重視度=60代12.1%、70代11.6%で最下位
6、毎月購入額=1万円以上では60代2位、70代1位
7、5,000円以上購入の目的=男女とも健康増進で、60代2位、70代1位
8、サプリメント利用種類=1~5種類全ての項目で60代2位、70代1位
老いれば機能や体調は衰えるのは当然、今までの不養生・不摂生を棚に上げて、
今更ジタバタしない!
資料その8{高額富裕層は圧倒的に高齢者層}
金融資産5000万円以上の富裕層は60代〜が80%以上
その他不動産の所有も含め、富の独占が著しく積極的投資も行わない層が多く、
他の年代層に、パイの共有化も果たさない経済活動の悪い堤防である事を、
自覚すべきだ。努力で運良く得た資産を高齢富裕者層は、
せめて半分は社会に消費や投資還元して生涯を終えよう!
資料その9{高齢資産者層の資産を海外移動する例が顕著}
高齢資産者層は、日本で得た蓄財をリスク分散の目的で海外移動?
自身の生涯も海外移住を選択している高齢者へ、貴方の豊かな今をどこで築かれたのですか?
日本という国を拠り所して築いたものを、ご自分を含めて海外に移動させるのが最良の選択なら、再び祖国の土を踏まないで下さい。
最後に・・・
最近、高齢化社会の光(高齢富裕者層)と影(下流老人/老後破産/老人漂流社会/お一人様等々)の報道は多く、
暗い話題の記事も多く目に留まります。懸命に生き心ならずとも不遇を囲う同輩に、問いかけるつもりはありません。
少しでも平穏な日々や環境が整う様に、願うばかりです。
対極にある恵まれた環境で過ごす富裕者層のシニア世代にのみ、強く問いかけています。
