ファミレスもシニアシフト、シニアのための「第三の場所の食事」で元気に (食担当 研究委員 岡本恭和)

日本の外食といえばファミレス。定番で、どこでも誰でも同じ味。同じ価格、同じサービスを受けれる気軽さと安心感が受けて成長してきた。しかしながらコストダウンのためのドリンクバーサービスやメニューのマンネリ化やシニア向けのメニューではないため、今まで利用してきたシニア層も家族と一緒の利用も、さらに単独での来店もしづらい場所になってしまった。 

村田教授(村田アソシエイツ代表/東北大学特任教授)は退職シニア層に「第三の場所」の機能を提供されています。ファミリーレストラン最大手が、約1300店ある既存店を2014年から4年間で130億円を投じて全店改装しシニア層への対応。4人がけのボックス席は背もたれを高くして個室感覚で使えるようにし、内装も落ち着いた木目調などにするとのことです。退職シニア層のニーズを捉えた本質的な改装に踏み込み「退職者のための第三の場所」の機能を持つと予想されます。「退職者のための第三の場所」が今後、広く求められていくことを10年前から提唱してきました。このコンセプトは、大きな反響を呼び、このコンセプトは、大きな反響を呼び、シニア向けカフェなどのサービスに反映されてきた 近年コメダ珈琲などのシニアをターゲットにしたカフェが増えているのは、まさにこの機能を提供していることにほかならない。しかし、「退職者のための第三の場所」は、カフェだけが唯一の形態ではない。「退職者のための第三の場所」の本質は、会社を辞めて毎日行く所のなくなる退職者のための社会的居場所だ。だからカフェ以外のいろいろな形態が考えられる。従来のファミレスは、この社会的居場所の受け皿になることで成長市場となる可能性がある。自宅以外の書斎・知的作業スペース、打ち合せスペース、同窓会・勉強会会場、懇親会場などいろいろな機能が考えられる。実はこうした機能は銀座ルノワールがコーヒーショップを基軸に展開してきたものだが、ファミレスの今後の方向性としても十分可能性があります。出典 販促会議2013年9月号

ファミレスのシニア向け対策

  • シニア向けの食の開発が急務です。よくシニアの食生活を調査理解し、特に栄養、1回で食べれる量、食器・盛り付けなどシニアメニューに取り込む必要があます。
  • 接客スタイルやメニューの見やすさ、シニアにとって必要な情報の記載されたわかりやすいメニューが必要です。

シニアにとってのファミレス活用提案

  • 第三の場所として自宅以外の書斎・知的作業スペース、打ち合せスペース、同窓会・勉強会会場、懇親会場などいろいろな機能とともにそれぞれの場面にあった食事を楽しむ
  • 記念日、お祝い日の食事会として家族や仲間たちとバラエティに富んだ食事を楽しむ。

一時は遠ざかってしまった、ファミリーレストランでの食事が家庭の食事とうまくバランスがとれて食とコミュニケーションを楽しむ習慣として定着していけば飲食業界も安定し、シニアの雇用も生まれますます元気シニアとして活動できていく場所になるではないのでしょう。

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