3423万人の元気シニアがひと度動けば社会は一変する (介護・仕事担当 研究委員 新川政信)

(1)3968万人…この数値はいったい何なのか。答えは、2013年の日本の60歳以上の人口である。(国立社会保障人口問題研究所調べ)

一方、同年度の要介護認定者総数は(2)545万人。つまり(1)-(2)=3423万人(3)が、日本の元気シニア(60歳以上)と云うことになる。

したがって(3)÷(1)=86%(4)が元気シニアの割合となる。高齢化社会、高齢化社会と騒いでいるが、3968万人が全員臥ているならともかく、実は86%は恐れながら力を持て余した元気シニアなのである。

それではどんな力を持て余しているかと申せば、若者・現役世代に比し「知識・経験・技能・人緣そして有り余る時間と多少のお金を持っている」…そんな力をまだまだ持っていると云うことなのである。

そこで皆さん、こうは考えられませんか? 高齢化社会を全てネガティブに捉えるのではなく、むしろそんな力を持った元気シニアの方々がこの日本に3423万人もいらっしゃる…これ即ち社会の力だと。団塊の世代を中心にこの方々がひと度動けば世の中は一変すると。

(他方、60歳以上の元気シニア(3)3423万人のうち就労者数は(5)1175万人。即ち(3)-(5)= 2248万人(6)が未就労元気シニアということになるがご参考まで。)

まとめに入ろう。60歳還暦とは良く云ったものである、還暦即ち人生を一周し「人生大学」の卒業生でもあるのが元気シニアの方々。

その方々にお出まし頂いてやり甲斐を持ってどう具体的に動いて頂くのか、またその方々にどう具体的にご活躍頂くステージを用意させて頂くのか、そしてその力と可能性を引出し高齢日本をどうより良い社会に変革して行けるのかどうかは、ひとえに我ら「元気シニア総研」の先導にかかっていると…。 ご精読誠に有難う御座いました。

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