シニア・シネマ・シリーズ 第16回 『体操しようよ』
元気シニアビジネス・アドバイザーの林野均です。
今回ご紹介するのも「定年」後の企業戦士を扱った映画。タイトルは「体操しようよ」。
几帳面だけが取り柄で、総務部副部長で定年を迎えた主人公・佐野道太郎(草刈正雄)。18年前に妻を亡くし、
それ以来道太郎の面倒を見てきた一人娘の弓子(木村文乃)は定年と同時に家事卒業を宣言する。
“初めての家事”“初めての地域デビュー”“初めての生きがい探し”道太郎途方に暮れる。
そんな時、元上司の並木(平泉成)が早朝のラジオ体操会に誘い出す。
「俺たちの人生はこれからだ!」と張り切っていた並木だったが、突然ぽっくりと逝ってしまった。
©2018『体操しようよ』製作委員会
監督:菊地健雄 脚本:和田清人、春藤忠温 出演:草刈正雄、木村文乃、和久井映見、きたろう 他 定年離婚という言葉を聞いたことがあるでしょう。 定年退職したとたん妻に離婚を切り出される。 妻を亡くした佐野には定年離婚の心配はないはずだったのに、なんと一人娘に親離れを宣言される。 定年離婚以上のショックを感じたのではないでしょうか。 特に何をしようと決めていたわけでもないけれど、今までと同じように娘に家事の面倒を見て貰おうと思っていたのに・・・。 そんな佐野の前に現れたのがラジオ体操会のマドンナ、藤澤のぞみ(和久井映見)。 ラジオ体操にのめりこむ佐野だったが、意気込みが空回りして、必ずしも順調ではありません。 が、ラジオ体操をしていたからこそ最後には救いが・・・。 ラジオ体操をしたから元気になる、というわけではありません。 あくまでもラジオ体操は「地域デビュー」の象徴です。 定年で家に閉じこもるのではなく、積極的に外に出ようよ、というメッセージを真摯に受け止めて下さい。 それこそが一番の社会貢献です。 11月9日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー 公式サイト→ http://taiso-movie.com/