シニアビジネス探訪 第12回 認知症サポーター
元気シニア・ビジネス・アドバイザーの林野均です。今回は「認知症サポーター」のお話です。この「認知症サポーター」制度というのは、資格や専門職のことではありません。「認知症サポーター」とは、特定非営利活動法人「地域ケア政策ネットワーク全国キャラバンメイト連絡協議会」が実施する「認知症サポーターキャラバン事業」における「認知症サポーター養成講座」を受講・修了した者を称する名称です。認知症とはどのようなものか、認知症の人にはどのように接したらいいのか、というようなことを勉強して正しい対応をしましょう、という制度なんです。「認知症サポーター養成講座」は、都道府県及び市町村の認知症対策窓口や高齢者支援を担当する課にて開催の受付を行っています。今回受講したのは「一般社団法人日本終活専門家サポーター協会・たまゆら」が主催した「認知症サポーター養成講座」でした。普段は「終活応援セミナー」を開催しており、「認知症サポーター養成講座」としては2回目の開催だったようです。
現在、65歳以上の認知症の有病率は15%、85歳以上では4人に1人が認知症の症状があると言われています。ますます高齢化が進む日本社会においては、認知症の人が増えることは想像に難くありません。自分の身の回りにも認知症の方は増えると考えたほうがいいでしょう。そんな時に認知症のことを知らないとどんな対応をしたらいいのかが分かりません。対応の仕方によっては認知症を悪化させることもあるようです。この「認知症サポーター養成講座」で学べるのは基本だけで、すべてが分かるわけではありませんが、勉強するきっかけにすることはできると思います。
講座を受講・終了し、認知症サポーターになると、「認知症の人をお手伝いします」という意志表示であるオレンジリングが渡されます。このオレンジリングを身に着けていれば「認知症の人のお手伝いができるんだな」と一目で分かっていただけます。短い時間で受講できますので、「認知症サポーター養成講座」を受講してみては如何でしょうか。
「一般社団法人日本終活専門家サポーター協会・たまゆら」
→http://www.tamayura-salon.com
「認知症サポーターキャラバン事業」
→http://www.caravanmate.com