シニアを元気にするビジネス探訪 第4回 ロカボスイーツで幸せな老化防止を。

元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。今回はスイーツのお話です。 「スイーツ」と聞いただけで血糖値やメタボが心配で避けている方も多いのではないでしょうか。そんな先入観を覆す話を聞いてきました。 「一般社団法人日本スイーツ協会(辻口博啓代表理事)」が主催する「ロカボスイーツセミナー」です。お話して下さったのは、北里研究所病院糖尿病センター長であり、「一般社団法人 食・楽・健康協会」の代表理事でもある山田悟先生。ローカーボ(a low-carbohydrate=低炭水化物・低糖質・糖質抜き)より緩やかな糖質制限を意味する「ロカボ」の提唱者です。 シニアにも見た目が若い人、年齢以上に老けて見える人など個人差があります。この見た目は何によるかというと、皺なんです。そして皺の形成に大きく関わるのが「糖化反応」なんだそうです。しかも見た目だけではなく、老けて見える人は死亡率が高く、認知症スコアも低い、すなわち認知症になるリスクが高いそうなんです。この40年間の栄養学の常識がここ1~2年の研究成果で180度覆ったそうです。糖尿病やメタボにならないためには「カロリー制限食」や「脂質制限食」がいいと、今まで言われてきました。筆者もそう思っていました。でも血糖値への影響度を調べると、糖質が100%なのに対し、タンパク質や脂質は10%以下。(むしろマイナスで、逆に抑制機能があるそうです)。 「低糖質食」と「低カロリー食」を比較した試験では、体重減量にも、脂質代謝改善にも、そして血糖改善にも、「低糖質食」が有効だったそうですし、やせた方は筋肉が付いたそうです。逆に「低カロリー食」では大腿骨の骨密度が減ったそうで、ロコモティブ・シンドロームがこわいですね。 また、脂質を摂取することによって動脈硬化症が減少し、脳卒中・心筋梗塞の抑制効果が認められたそうで、脂質は積極的に摂取したほうがいいそうです。この脂質は植物性でも動物性でも、また魚の脂質でも構わないそうです。 広い意味での「低糖質食」は1食あたり40ℊ以下の糖質のことを言いますが、糖質を全く制限するのは楽しくないし、続きませんよね。先生の提唱する「ロカボ=緩やかな低糖質食」は1食あたり20~40ℊを摂取し、さらに1日あたり糖質10グラムのスイーツを食べることで、「満腹まで食べられ、痩せられ、絞まった体型となり、脂質が改善し、血圧も改善し、血糖も改善する」という、おいしく食べて健康になるという、理想のメニューなんです。そして、メタボやロコモにロカボが効くということは、「老化防止になる!」ということなんです。 スペースに限りがあるため概要だけお話ししましたが、もっと詳しく知りたい方は先生のお書きになった書籍をお読みください。
幻冬舎新書:842円(税込) 

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幻冬舎:1080円(税込)  

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休憩を挟んでの第二部では、山田悟先生と、「ショコラ・ユニバース」などの「ロカボスイーツ」を開発し、「一般社団法人日本スイーツ協会」の代表理事でもある、辻口博啓シェフとの対談が行われました。 辻口博啓 ロカボスイーツはまだ一般的には広がっていませんが、辻口シェフはレシピを一般公開する用意があるそうで、この「ロカボ」に関しては全国的に、さらには世界的に伝えていきたいという抱負を語られていました。 *ショコラ・ユニバースのサイト →http://kenkoshokulabo.jp/ *一般社団法人 日本スイーツ協会 →http://www.sweets.or.jp/ *一般社団法人 食・楽・健康協会 →http://www.shokuraku.or.jp/ 過去の投稿記事 バックナンバーはこちら

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