朝散歩『目黒川を行く11』 

あの頃、時代劇は東映

小学3年生、初めて観た映画は「鐘の鳴る丘」(原作はNHKラジオドラマで、現在NHK朝ドラ「エール」のモデル古関祐而作詞が主題歌を作曲し、歌も大ヒット。)

その後映画はもっぱら目黒川沿いの「五反田東映劇場」に行った。 1950年台に“砂利すくい”と言われた東映の子供向け時代劇 <新諸国物語> 「笛吹童子」などNHKラジオドラマの映画化作品、中村錦之助 (萬屋) 主演シリーズ「紅孔雀」、「白鳥の騎士」は毎回観に行った。

 自宅から目黒川沿いを歩いて約2km、正月には雪の降ってもコートなど無く寒かった記憶は未だ残っている。

「東映㈱」が発足したのがその3年前の1947年、「東横映画」、「大泉映画」、「東京映画配給」の3社が合併して設立された。 本社は東急池上線の終点の駅ビルの中にあった。(入社後に知った)

子供時代以降はほとんど東映作品は観ていないし、学生時代はもっぱら洋画とJazzに傾き、映画青年でもなかったので映画は余り観ていなかったのだが、1963年(昭和38年)縁あって「東映」に入社した。

東映では新入社員に入社前の正月興行に劇場で研修させる慣わしがあり、私は馴染みの「五反田東映劇場」を選択した。

第一弾は片岡千恵蔵と大川橋蔵主演の人気シリーズ。

第二弾は「勢揃い東海道」は東映得意の時代劇オールスターと当時人気歌手坂本九ちゃんの時代劇。

第三弾は市川右太衛門主演シリーズとひばりとチエミコンビの時代劇。

第四弾は中村錦之助主演シリーズと鶴田浩二vs. 高倉健のギャングもの。

当時大スター達の8作品が編成されていたが、量産時代劇が飽きられ客の入りが芳しくなかった。 冷たい北風が吹きさらす『大崎橋』 の上で生まれで初めて <呼び込み>を経験するが、支配人から「もっと声を張れ!」 と何度も叱咤された。

この年の四月入社して直ぐに低迷する東映を救ったのが鶴田浩二と高倉健の「任侠やくざシリーズ」だった。

 

写真は、当時の社史から、大崎橋、劇場跡のレストラン&マンション、池上線陸橋、終点駅は橋の上、隣接する東映本のあった東急スクエアー五反田、

1949~1963年東映作品。

 

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