宝石鑑定師による宝石と身体の話(世話役 程田幸子)

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宝石の美しさは目を楽しませてくれ、時にその輝きの中に思い出をたくさん秘めていることがあります。宝石はその思い出とともに長くお子様からお孫さんへと受け継がれるものの一つでもあります。

宝石はすべてが高価で贅沢品かというとそうではなく、値段も数百円から、コーヒー一杯分の値段から楽しめます。石には昔から力があると信じられてきました。たとえば水晶は心臓によいとされ、心臓が弱ったとき、昔の人はそっと水晶を心臓にあて、癒していたと言われています。今回は石を体の関係についてお話ししたいと思います。

女性は、いえ、男性でも最近はパワーストーンを身に着けられる方が増えましたが、お洋服や気分に合わせて宝石を選ぶだけではなく、これからは体調に合わせて石を選ぶという選択があっても楽しいかもしれませんよ。

今回は心臓、肺、循環器、肩、腕、あばら骨、乳房、横隔膜、迷走神経、血液、胸腺にいいと昔から言われている石の一部をご紹介したいと思います。これらの部位によいとされている石にはエメラルド、珊瑚、クンツァイトがあります。

エメラルドは上記にある部位以外に、若さや自信をもたらしてくれる石とされ、人の心を導くものとも言われています。また不眠、炎症治療にもよいとされています。鉱物的にはアクアマリンと同じベリルという鉱物からできています。破損しやすく傷に弱いので丁寧に扱いましょう。

珊瑚は循環器系によいとされています。怒りや妬みを中和させるとも言われています。珊瑚は珊瑚ポリープという海洋性動物の残存骨格でできています。熱や酸に弱いので気をつけましょう。

ライラックピンクのクンツァイト(色はマンガンに起因)は蒐集家の間で人気です。感情のバランスをとる力があるとも言われています。もろく光に弱い(ライトなど光の下に長時間おくと色がぬけてしまいます)ので、その点は気をつけましょう。

次回のコラムでは胃、脾臓、すい臓、肝臓、腸によいとされる石についてご紹介しますね。

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