新連載:「GTIで、PPKを実践する」 『第4回 シニアライフは「自己責任」である』
日本元気シニア総研の富田眞司です。新連載:「GTIで、PPKを実践する」と題し、
日本元気シニア総研が提唱する「G:元気で、T:楽しく、I:生きがいをもって、
PPK(ピンピンコロリ)」を私が身をもって体験しているお話を連載でご紹介します。
『第4回は、シニアライフは「自己責任」である』です。
寿命が延びたが多くのシニアは幸せではない
昔、リタイア後の人生は10数年でしたが、今や20年以上もあります。寿命が延びただけ、シニアが幸せかというと決してそうではありません。
「オレオレ詐欺にひっかかるシニア」「万引きシニア」「切れるシニア」「クレームをつけるシニア」など、社会に迷惑をかけているシニアもいます。
昔は「好老社会」といわれたものですが、今や、「嫌老社会」といわれるほど、シニアは社会から歓迎されていない事実もあります。
「自己責任」意識が少ない
今、シニアが社会から疎遠にされ、「嫌老社会」といわれる理由に、シニア側の責任もあります。家族を養い、定年でやっと自由になれると思っているシニアも多いのですが、定年後の準備、心構えが何もできず、企業で働いていた時と変わっていないシニアが多いことが影響していることも事実です。
ビジネスパーソン時代は、勤務先のルールの中で生活をしてきました。
生活のルールは勤務先が最優先になっていました。
会社のルールに従って生きてきたシニア、会社で管理職や重役であったシニアは部下や秘書がいました。
パソコンが使えなくても、世話をする部下のおかげで会社人生を楽に過ごせたといっても過言ではありません。会社のルールに従い、部下がいるという、組織の中で生活できたシニアがリタイアすると、自分を見失う可能性があります。
社会に出ても自分が上司と勘違いして、町内会や交流会でご近所の方や若い人に命令して嫌われるシニアも見かけます。まさに「嫌老社会」の原因を作ってしまうシニアもいます。
長いシニアライフをどう過ごすかはシニアの心構えひとつで決まります。
それは「シニアライフ」は自己責任であるということです。
自己責任とは、上から目線ではなく、自分で判断し、自分が責任をもって、自分の生き方で生きるということです。
「シニアライフは自分が主役の時代」そのためのこころの準備が必要である
リタイア後はまさに自分が主役の時代です。自分の意志で生活できるのです。
輝いているシニアは、自己実現に向けて、働き、学び、遊び、社会貢献をしています。
でも、長くビジネスパーソンをしていると、知らないうちに、自分を見失うこともあります。
そうならないためには、ビジネスパーソン時代からのリタイア後の心の準備が必要です。
1.自分自身のシニアライフをどう過ごすか自分のやりたいことを明確にする。
多忙なビジネスパーソン時代には定年後のことまで考えられないかもしれませんが、定年になって人脈もなくなり、孤立してからでは、間に合いません。
リタイア後に20年以上もあります。何も準備もしていないで、自分は大丈夫と思って、定年を迎えると、定年後にやることがない、つまらない人生になってしまいます。
まさに「嫌老社会」の一員になります。
そのためには、自分がやりたいことを明確にすることです。
言い換えれば、「自分だけの目標」をもつことです。
日本元気シニア総研では、「自分だけの目標」を創るためのノート「スターティングノート」を開発しました。
http://genkisenior.com/startingnote/
2.その準備を早めにする。
リタイア後、20年以上もあるシニアライフ、準備ができていないと、大変なことになります。予定もない、計画もない、世間から見放されるシニアになってしまうかもしれません。
そうならないためにも、しっかりと準備することが重要です。
できれば、生涯現役で活躍できる目標を立てることをお勧めします。