シニアのつぶやきその23 「二つの時計の話をします。」

時だけを刻む時計は・・・

我が家には、4つの掛け時計と、私が愛用するソーラー充電電波腕時計に、愛妻が3つの婦人用腕時計と、目覚まし置時計が二つあります。

二つの時計と、主題を起こしましたが、

一つが、特に思いがある時計、祖父が遺した30日用手巻き掛け時計です。祖父がその頃ではかなりの出費で、購入したであろうと子供ながら感じるほど、普段は冷静で威厳が感じられるほどの祖父が、高揚し頬が赤くなった顔で、柱に自ら設置して、見上げていたので鮮やかに記憶しています。

やがて祖父は、78歳で他界します。
その2週間前に、杖を突いて、親友を野辺送りして間もなくの呆気ない最後でした。
呆気ないという言葉は、素敵な最後と置き換えたい程、凛とした日々の生活と佇まいは、その後他界した父より、強く印象に残っています。

その祖父が遺した掛け時計は、私が受け継ぎ大分前に、一度オーバーホールを依頼しました。熟練の時計工でもある店主が、私が亡くなったらこの店では修理やオーバーホールは、受けられないと、言いながら笑顔で受け付けてくれました。

祖父の歳に迫ったこの頃、月ごとにネジを巻く私は、祖父と自然に会話している事があります。年齢だけは近づいても威厳さえ感じた祖父の領域に程遠い私は、どうかいつまでも、元気に時を刻んで欲しいと願いながら、余韻のある時刻の音を愛でています。

来た年より、逝く年が近くなった私は、この時計がとても大好きです。

祖父の遺した掛け時計、次は誰が発条を蒔いて時を刻む音を聞くのでしょうか?・・・

もう一つの時計は、愛用しているソーラー充電電波式腕時計です。

時だけは刻む時計と違うのは、この電波時計です。勿論高価な物で無くカジュアルな使い方をしています。使用してから3年目となりますが、ある日突然正確に10分遅れて時を告げるようになりました。正確にです。何故正確にというか?それは、アナログの針の下にデジタル表示の時は、一秒たりとも狂わず正確に時を告げ、ストップウォッチ・曜日・夜間照明等全て正確に稼働するのです。ネットで調整の絵解きも確認しましたが、未熟な所為か?正常位置に戻りません。そのうちに気が付いたのですが、少し遅れて時を見られるのは、せっかちな私には、丁度良い遅れ?と妙に気に入り愛用しています。時を告げる事が本来の役目である古い掛け時計と、1秒たりとも狂いたくない最新のテクノロジーが、私の中に、心の中に同居している事実が、妙に楽しく感じています。

シニア世代真っ只中で生きる今、身の回りにある様々な現象が、とても新鮮に感じるこの頃でもありました。


【祖父の掛け時計】

【愛用のソーラー電波時計】

投稿担当:元気シニアビジネスアドバイザー 坂本好氏より

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