「生涯学習で、生きがいが出る」大学のエクステンションカレッジで学ぶシニアが増えている(元気シニア時代への提言 34号 2014年2月号 日本元気シニア総研 代表 富田眞司)

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1. 「第2の人生を最高に輝かせる生き方」テーマで、早稲田大学オープンカレッジで講義

私は早稲田大学エクステンションセンターで2014年2月から4月にかけて、「くらしと健康」というテーマの中で、4回講座で「第2の人生を最高に輝かせる生き方」というタイトルの講演を行っています。内容は下記の通りです。

「目標」:定年後は元気で、楽しく、生きがいをもって輝く人生を

定年後は「老後、余生」でなく、「第2の人生」。人生を楽しみ、尊敬されるシニアになる。
「G:元気で、T:楽しく、I:生きがいをもち、ピンピンコロリと天国に」、「GTIでPPKを実践する。」というものです。

「講義内容」は定年後の生活を豊かにする「第2の人生を最高に輝くものにする生き方実践」を学ぶ

定年後に執筆した企画書本がヒット、ビジネス書作家、勉強会や元気シニアネットワーク代表などで活躍する私が講師となり、実践的で役に立つ、元気シニアの生き方提案を学ぶものです。
定年後人生を「生き方」「自分磨き」「人との繋がり」「健康生き生きライフ」で、「G:元気で、T:楽しく、I:生きがいをもって生きる」ことで、第2の人生を最高に輝かせる「GTIでPPKという生き方」を学ぶものです。

各回講座
第1回:「リタイア後の『生き方』を考える』ことで、人生が輝く!
―定年後の20年、どう生きるか。輝く人生にしよう!―
第2回:強い志を持ち、『自分磨き』で、生涯現役、輝く人生を!
―自分がどう生きたいか。強い「志」がないと、輝かないー
第3回:家族や仲間は大切、『人との繋がり』で、ともに輝く!
―これからの人生にとって大切なのは家族と友、「志」を共有できる仲間をもつー
第4回:運動や趣味など『健康生き生きライフ』で、若さと笑顔で輝く!
―老いは「目」「歯」「足腰」「睡眠」に出る、毎日の食事、運動、知的刺激で認知症にならない輝く人生をー

2. 熱心な受講者が多い

2014年2月18日に第2回目の授業を行いました。この講座には、20名もの方が参加され、熱心に受講されています。性別では男性8割、女性2割。年齢別では、60代から70代がほとんどのようです。真面目な方が多く、毎回、熱心に受講されています。

一方、昨年、私が講演しました世田谷区の生涯大学もその一つです。最高年齢90歳を超える元気なご婦人も参加され、笑顔を受講いただいたことは今でも忘れません。今年も講演の依頼を頂戴しています。元気なシニアにお目にかかるのが楽しみです。

この他、淑徳大学エクステンションカレッジでは、すばやく簡単に企画書が書けるようになる「究極の企画書」作成講座という授業を行っています。ビジネス関連の授業なので、シニアの参加者は多くはありませんが、地域でシニアを活性化する支援をしたいので、企画書づくりに参加されている元気なシニア男性もいます。

3. 私が話したいことは

「定年後の人生を元気で楽しく、生きがいを持って生きること」

これらの講座を通して講師として私が話したいことは、定年後の人生を元気で、楽しく、生きがいを持っていただくには、どうすれば良いかということです。

「輝く」とか、「生きがい」という言葉を強調し、高くて強い目的意識をもって生きることが大切であり、それにより、認知症予防にも、繋がり、価値ある人生が送れます。

私が心配しているのは、退職後、ひとり自宅に閉じこもっている人たちです。会話もなく、仲間もいない、孤立した人生を送っていると、やがては、認知症になってしまうからです。

今や認知症人口は450万人を突破、予備軍も400万人もいると言われ、急速に増えています。そのために、医療費や介護費用も増加し続けているのが日本の現実です。

このままでは、日本は大変なことになります。それを防ぐのが元気で、楽しく、生きがいをもってシニアライフを生きることです。それが、日本元気シニア総研のコンセプト、GTI(G:元気で、T:楽しく、I:生きがいをもって)なのです。

4. 増えているシニア向け大学講座

今、各地でシニアを対象としたシニア大学や、大学のシニア向けエクステンションカレッジが増えています。例えば「京都シニア大学」は週に一度開講される大人のための大学です。ホームページによれば、京都シニア大学では、生き生きと学び、友と語るとあります。生涯の学習の場として、「京都シニア大学」には現在約150名が在学中とのことです。学習に、趣味に、そして深い友情を培い、楽しい学生生活を送られています。

一方、さいたま市シニアユニバーシティでは、平成26年度の学生を募集しています。さいたま市シニアユニバーシティは、高齢者の方に生涯学習の一環として、社会変化に対応する能力と心身の健康を培い、また積極的な社会参加と学生間の親睦と交流を図ることにより生きがいを高め、併せて地域での活躍の道を開くことを目的としています。応募資格は市内に住民登録を有する満60歳以上の方、全課程を通じて通学可能な方、在学中及び卒業後に積極的に地域社会活動へ参加できる方などとなっています。

シニアを対象とした勉強会は、自治体が主宰するものや、大学のエクステンションカレッジ、民間経営のカルチャースクール、商工会議所主宰、さらに、老人クラブ主宰など、多岐にわたっています。自宅の近くで探すのもいいでしょう。

5. 学ぶことは、脳に刺激を与え、認知症予防になる

「楽しく学ぶ」「仲良く学ぶ」「しっかり学ぶ」こと

学ぶことは、脳に刺激を与えますので、認知症予防にもなります。皆さんもぜひ、学びを通して、元気で生きがいのある人生を送って欲しいと思っています。

寿命が伸び、長寿国となった日本、リタイア後も、長い人生があります。楽しく、仲良く、しっかり学ぶことで、認知症予防にもなる「シニア世代の学び」をお勧めします。

「楽しく学ぶ」
つらい学習では長く学ぶことはできません。楽しく学びたいものです。それには何事にも、興味や関心をもつことが大切です。

「仲良く学ぶ」
せっかくなら、学習する仲間と一緒に仲良く学ぶことで、友達の輪が増えます。学ぶ楽しさを仲間と一緒に味わうこともいいですね。

「しっかり学ぶ」
そして、学んだことをしっかり身につけることもと大切ですね。そのためには、しっかりと腰を据えて学ぶことです。

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