認知症が予防できる10訓(日本元気シニア総研 代表 富田眞司)

(初出 2011年7月 「元気シニア時代への提言」シリーズより)

シニア世代を元気にする『認知症にならない生き方』提案

今回は、認知症特集です。私が認知症に強い関心をもつのは、 両親が認知症になり、家族の介護が大変であったからです。お袋が7年引き続き、親父が6年、計13年間、家族(実家)は両親の認知症を支えてきました。

私は東京にいたため、介護の世話をできませんでした。たまに行く見舞で、子供が認知できない親との面会はつらかった思い出があります。
自分の子供には、そんな面倒かけたくないと思い、認知症だけにはならないと心がけ、認知症が予防できる10訓を実践しています。

元気で長生き シニア「認知症が予防できる10訓」

「あ」頭を使う
考えること、工夫をすることで、前頭葉を活用する。認知症に最も関係がある前頭葉。
頭を使うことで認知症にならない。 生涯現役こそ、理想である。

「い」生きがいをもつ
趣味をもち、スポーツをする。得意分野の本や自分史を書く。仲間づくりや孫育てもよい。目標があると生き生きしてくる。毎朝起きたら、何をするか決める。

「う」後ろを振り向かない
過去にこだわると、脳が退化する。過去より、明日を考える。くよくよしない。後ろばかり振り向いていると、うつ病になる。

「え」笑顔で暮らす
明るさが、心を豊かになる。笑えば楽しくなる。毎日、鏡を見て笑う顔づくりを行う。笑うと、表情筋が鍛えられる。30秒笑い続けると腹筋が鍛えられる。

「お」お洒落でいる
若さを保つ。人目を気にする。恋をする。少し派手な服装にする。10歳若く、見られるようにする。若く見られる人は、長生きができる。

「か」会話をする
会話で脳が活性化する。相手に反応することで脳が活動する。声帯が元気になる。老化防止になる。映画、テレビ、人の話で、感動する。

「き」希望をもつ
目標をもつこと。できれば、3つの目標をもつこと。希望は心に若さを、そして、生きがいができる。

「く」空気を読む
周りの気を使うことで、脳が活動する。人の話を聞くことで、世間の情報が入手できる。仲間との会話が楽しくなる。

「け」健康でいる
目覚ましストレッチを行う。運動、スポーツ、ウォーキングを行う。菜食、そして、魚を食べる。定期健康診断で脳や心臓の CTスキャン検査をする。

「こ」好奇心をもつ
新しいことに挑戦する。新しいことへの挑戦が脳を刺激する。新規セミナー参加、交流会参加で友達づくりを行う。

シニアのあなた、いくつ実践していますか。

認知症予防に役立つ情報

天声人語専用ノートが人気、書き写して認知症予防やお受験対策

朝日新聞のコラム「天声人語」を書き写すための専用ノートが人気です。書き写しを実践する人が多いことを受け企画されたもので、全国の朝日新聞販売所を中心に販売されています。

ノートは1冊210円。新聞から切り抜いた天声人語をノートにスクラップし、その下のマス目に内容を書き写すというもの。マス目は天声人語と同じ字数・行数になっています。

絵画や音楽も認知症予防になる

認知症予防には、絵画、音楽などが良いと言われています。筆者はコピックアート教室に参加していました。デジカメで撮影した写真を線画に処理し、そこに、「コピック」で色を塗ることで感動したシーンを再現するものです。過去に撮ったアルバム写真からでも「粗線画」は起こせます。

絵を描きたいが、デッサンが苦手な人にはうってつけです。絵を描いている時に夢中で、頭が真っ白になることを実感していいます。

なでしこジャパン佐々木監督の笑顔教育

緊張した場面でも、笑顔のなでしこジャパンを優勝に導いた話題の人、佐々木監督の指導方法に興味があり、ネットで調べたところ、その指導方法に、指導理念イレブン(11カ条)が出てきました。

その中でも「責任」、「情熱」、「勇気」、「謙虚」、「パーソナリティー」が優秀な指導者に必要な要素という。佐々木監督が考える優秀な指導者とは「リーダー」であり、「マネージャー」であり、「コーチ」といいます。これらの要素を兼ね備えている者がトップコーチであり、優秀な指導者だと考えているそうです。良きコーチ、良き選手のもとには必ず良き盛り上がりが起きるといいます。

組織を動かす人間は常に自分と向き合い、相手の立場に立つことを考える必要があります。
ビジネスの場でも通じる話です。佐々木監督の笑顔の秘密がこんなところにあったかも知れませんね。

 

 

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