シニアビジネス探訪 第18回 老後トラブル解決法

元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。「公益財団法人いきいき埼玉」主催のセミナーでお話いただいた「相談事例からわかる老後トラブル解決の秘訣」のレポートです。 講師はフラクタル法律事務所代表弁護士の堀井亜生先生。弁護士1年目にして独立開業し、現在は弁護士として活躍しながら、「ホンマでっかTV!」(フジテレビ)のレギュラーを初め多数のテレビ出演もされています。また相談事例の中から男女問題をとりあげた「ブラック彼氏」(毎日新聞出版、本体1,300円+税)という著書もあります。 老後トラブル解決 今回の講演は「老後トラブル」の中から特に重要な「熟年離婚」と「遺産相続」に絞ってお話頂きました。 まず「熟年離婚」は妻からだけではなく、夫から言い出すこともあるそうですが、長年の不満が蓄積されているために泥沼化しやすく、条件面で折り合いが付きにくく裁判までもつれ込むことも多いそうです。このような熟年離婚を防ぐには  ①退職後の生活スタイルを変えてお互いに歩み寄り、共通の趣味を持ったり家事を分担する。②子ども達と頻繁に連絡を取って、間に入ってもらえるような関係を作る。③寝室を分けるなど、お互いのストレスを軽減するように工夫する。④お互いに何を考えて生きてきたか、よく話し合う。ということが必要のようです。 「遺産相続」に関しては、以前は子ども同士で介護の押し付け合いが多かったのですが、最近では「財産」目当ての「囲い込み」が増加傾向にあるとか。その防止策としては ①親の面倒や金銭管理を一人に任せきりにしない。②親との意思疎通、兄弟姉妹間の意思疎通も重要。③親は子どもの不仲を煽るような愚痴などを言わない。ということが必要のようです。特に老年になると愚痴っぽくなり、Aという子どもに対する愚痴をBという子どもに言うことによって、子ども同士の誤解や不仲に繋がることもあるそうですので、自分自身の言動には十分に注意しましょう。 フラクタル法律事務所 →http://www.fractal-law.net/

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