シニア・ビジネス探訪 第56回 東京デンタルフェスティバル2018in渋谷
元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。
渋谷区文化総合センター大和田で開催された「東京デンタルフェスティバル2018in渋谷」に参加して来ました。
テーマは「正しい口腔ケアで充実したセカンドライフを思いっきり生きよう!」。
これは、我が日本元気シニア総研と同じ思いではないでしょうか。
主催は公益社団法人東京都歯科医師会、公益社団法人渋谷区歯科医師会、そしてグラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社の名も。以前からこの、歯の健康に関するフェスティバルは開催していたそうですが、「東京デンタルフェスティバル」と名称を変えてからは4回目の開催だそうで、毎回開催場所(区)は変えているそうです。
各種展示コーナーや歯科相談コーナーもありましたが、メインになったのは4階の「さくらホール」で開催された講演会でしょう。
若林歯科医院院長の若林健史(わかばやし けんじ)先生の講演「中高年以降のオーラルケアの重要性」、日本歯科大学附属病院総合診療科1の教授、仲谷寛(なかや ひろし)先生の講演「爽やかなお口を保つために ~知っておきたいお口のケア~」、タレントの麻木久仁子(あさぎ くにこ)さんによるトークショー「自分の体験に基づく健診の大切さについて」、そして口腔機能改善・転倒防止・認知症予防を目的とした、渋谷区オリジナルの「若返るダイヤモンド体操」の紹介をはさんで、シンポジウム「思いっきり生きよう!いきいきセカンドライフ ホームケアとプロフェッショナルケア」。
簡単にお二人の先生のお話を要約して載せたいと思います。
講演1の若林健史先生によりますと、30歳以上の方の8割が歯周病に罹っていて、歯を失う原因で一番多いのがその歯周病、なんと40%以上だそうです。歯周病からはリュウマチや糖尿病など他の病気に広がることも多いそうです。
歯周病はゆっくり進行し、なかなか自覚症状が出づらく、気が付いたときには重症になっているケースが多いそうで、気をつけないといけませんね。また歯周病の治療は血管を若返らせる効果があるそうですので、歯医者さんに見てもらいましょう。
予防で大事なのはやはり歯磨きですが、たとえ入れ歯になったとしても「入れ歯だから歯磨きはしなくてもいい」ということではなく、入れ歯のケアも大事だそうです。
講演2の仲谷寛先生のお話では、一番大事なのは歯ブラシ・歯間ブラシを使ったセルフケア。
でも磨いている人が必ずしも磨けている人ではないそうです。磨いているつもりでも磨けていない、ということでしょう。
特に奥歯は磨きにくいようです。下の奥歯は奥に行くほど内側に傾いていて裏側が磨きにくく、上の奥歯は奥に行くほど外側に傾いているので表側が磨きにくいそうです。奥歯をきれいに磨くには口を大きく開けるのではなく、閉じ気味にしたほうが良いそうです。また歯間ブラシも何種類かの大きさがあるようですので、適した大きさの歯間ブラシを選ぶのも大事とか。いずれにしても、定期的な歯科健診で歯ブラシの使い方を指導してもらい、正しい磨き方を維持することが必要のようです。
平成元年から始まった「8020(ハチマルニイマル)運動」、30年経ちかなり認知されてきています。80歳で20本以上の歯を残している人は今では50%以上いらっしゃるようですが、自分の歯で食事をして健康を維持するというのが基本です。
歯を大事にしましょう。