シニア・ビジネス探訪 第63回 最近のドラッグストア事情
元気シニアビジネスアドバイザーの林野均です。
神奈川県民ホールで開催された「食べることから健康を考えよう」というセミナーに参加してきました。
主催は「日本チェーンドラッグストア協会」で、パネルディスカッションの一つに「実証実験の取り組みと、ドラッグストアでの健康寿命延伸支援」というものがありました。
《ドラッグストアとは、一般用医薬品を中心に健康・美容に関する商品や日用品、生鮮食品以外の食品(飲料・日配食品等)をセルフサービスで短時間に買えるようにした小売業態である。(Wikipediaより)》
筆者自身も「薬品と雑貨の店」という認識しかありませんでしたが、最近は様々な取り組みがドラッグストアで行われているようです。
出席したのは、ウエルシア薬局株式会社、株式会社スギ薬局、株式会社カメガヤ、株式会社トモズの4社。
最近ではドラッグストアには薬剤師さんだけではなく、管理栄養士さんも従事するようになり、病気になったときの薬剤の相談だけではなく、顧客の健康管理にも気を配っているそうです。
実は平成28年4月1日より「健康サポート薬局」制度がスタートしています。
「健康サポート薬局」というのは、厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のことだそうです。
そんな経緯から従事する管理栄養士さんが増えてきたのでしょう。
ちなみに、栄養士は都道府県知事の免許をうけた資格で、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行います。
管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けた国家資格で、病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、そしてもちろん健康な方にも、それぞれに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。
それぞれのドラッグストアで独自の健康測定会や食事・栄養相談会などのイベントを開催しています。
具合が悪くなってから行くだけではなく、健康維持のためにも賢く利用したいものです。
「健康サポート薬局」にはロゴマークが表示されていますので、探しやすいと思います。
*日本チェーンドラッグストア協会 → http://www.jacds.gr.jp/