加齢と共に悪化する? 今すぐ腸内環境改善!(研究委員 藤原隆子)
最近疲れやすくなって、朝のトイレがなんだかスッキリしない。お肌も元気がない。
腸は、セカンドブレイン(第二の脳)と言われ、免疫やビタミンの合成などにも関わっています。腸では不要なものを排出、必要な栄養を吸収していますが、腸内環境が悪いとこのはたらきがうまくできません。健康増進目的で、体に良い食品を摂っていても、あまり変わらない……、年とともに腸が弱ってきているみたい……と感じている方は、腸内環境を見なおしてみませんか?
大切なのは毎日おなかの良い菌を育てること
「今日もお通じがなかった、すっきりしない……」と悩んでいるとしたら、食生活の乱れ、ストレスなどから腸内環境が悪化している可能性があります。
私が学生時代、世界の長寿食を調査した際、ポイントとなったのは発酵食品でした。一般的に年をとるにつれ、善玉菌が減って、悪玉菌が増えだします。腸内環境を改善するためには、腸の中の善玉菌を増やしてあげること。この役割をするのがプロバイオティクス(人のために役に立つ微生物)とプレバイオティクス(良い微生物を増やしてあげる食品)です。
プロバイオティクスの代表的なものはヨーグルトですが、実は日本の伝統食品である漬物、味噌、納豆、韓国のキムチなどの発酵食品にもプロバイオティクスが含まれています。腸内環境を改善するために大切なのは、毎日プロバイオティクスと一緒に食物繊維、オリゴ糖などのプレバイオティクスも摂ることです。
腸を元気にするためのワンポイントアドバイス
・プロバイオティクスを含むメーカーのヨーグルトを食べる。※パッケージに菌の名前が記載されているヨーグルトです。
・食物繊維を多く含む発酵食品を食べる~納豆、おつけもの
・気軽に摂れる乳酸菌のサプリメントもオススメです。
乳酸菌と聞くと「乳製品」のイメージですが、京都の伝統的なお漬物「すぐき漬け」から発見されたのはあの植物性乳酸菌の「ラブレ菌」です。